11月29日令和5年第3回定例会での藤代ゆうや県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
藤代ゆうや議員 質問:
3 県立産業技術総合研究所(KISTEC)の取組の認知度向上について
KISTECの取組への認知度は向上してきたと認識しているが、更なる認知度向上に向けて、KISTECの技術支援から実用化した具体的な事例等を、県民や県内企業に対して、より広く認知してもらうような取組が必要である。
そこで、本県における技術開発力の向上と、産業競争力の強化に向け、KISTECの取組の更なる認知度向上にどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
知事 答弁:
KISTECがイノベーション創出支援機関として、設立目的である「県民生活の質の向上」と「地域経済の発展」に貢献するためには、活動や事業成果を広く県民や企業に認知してもらうことが重要です。
県は、地方独立行政法人であるKISTECに対し、5年ごとの取組目標を示し、その達成度を毎年、確認・評価しています。
KISTECは、これまで、県が示した目標を全て達成しており、県内中小企業や大学等から必要とされ、頼られる支援機関となっています。
こうした中、KISTECでは、認知度向上の取組として、SNSでの広報のほか、金融機関向けの施設見学会や大学等と連携したセミナーを開催するなど、様々なPR活動を行ってきました。
また、定期刊行物等による情報発信については、科学技術に馴染みのない方にも理解できるように表現を工夫するなど、改善に努めた結果、メディア等で取り上げられる機会が着実に増加しています。
例えば、大量の軽石が日本各地に漂着した際には、環境汚染対策として軽石を有効活用する、KISTECの研究成果がテレビ等で報道されたほか、毛髪の再生に必要な細胞を増殖させる研究プロジェクトは、新聞やテレビ、ラジオ等多くのメディアで取り上げられました。
今後は、より多くの県民や中小企業に視聴してもらえるよう、親しみやすい動画の公開や、セミナー等の内容がいつでも視聴できるアーカイブ配信など、デジタルコンテンツの充実を図ります。
こうした取組により、県民の理解を深めるとともに、より多くの県内中小企業にKISTECを利用していただくことで、本県の技術開発力の向上と産業競争力の強化に繋げてまいります。