11月29日令和5年第3回定例会での藤代ゆうや県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
藤代ゆうや議員 質問:
1 次世代の科学技術イノベーション人材の育成について
イノベーションを起こすのは人であることは間違いなく、そのすそ野を広げるためにも、民間企業等と連携をしながら、より多くの子どもたちに、様々な体験の場を提供し、イノベーションの芽を着実に育てることはこれからの社会を発展させていくためにも喫緊の課題と考えております。
そこで、次世代の科学技術イノベーション人材となる子どもたちの育成について、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺います。
知事 答弁:
科学技術は、人々の生活や環境等に豊かさをもたらし、新産業の創出など経済発展を促すもので、そうした科学技術を活用して、新たな価値を生み出すイノベーション人材の育成は、大変重要です。
こうした中、本県では、子どもから研究者までを対象とした、科学技術イノベーション人材の育成に取り組んできました。
特に、県内の科学館や大学等と連携しながら、夏休みに、小・中学生、高校生に科学技術の体験の場を提供する「かながわサイエンスサマー」は、今年で22年目を迎え多くの子どもたちのイノベーションの芽を育ててきました。
一方で、体験を提供する場所は、コロナの影響により、平成30年の122箇所から令和4年の63箇所と約半分になり、参加する子どもたちも38万人から26万人へと減少しています。
また、県内の科学館などからは、サイエンスサマーの周知強化や、夏休みだけではなく年間を通じた体験機会の提供が必要との要望をいただいています。
さらに、科学技術に触れ、興味や関心を持った子どもたちが、次から次へと新たな体験を望むような工夫も必要と考えています。
そこで、年間を通じて、体験情報を発信している国内最大級のサイトに、かながわサイエンスサマーの取組を掲載し、それを幅広く周知することで、情報発信力を強化し、子どもたちの体験機会の拡大を図っていきます。
また、子どもたちが新しい体験を求めるような仕掛けについては、新たなテクノロジーの導入を視野に入れながら、検討を進めます。
今後は、これまで培った実績を活かし、民間事業者との連携を強化しながら、次世代の科学技術イノベーション人材の育成を積極的に推進してまいります。
要望:
科学技術によるイノベーションは、経済を再生させる原動力であり、そのためのイノベーション人材の育成は、本県の将来にとっても大変に重要であります。
こうした人材は、一朝一夕に育成できるものではないため、少しでも多くのイノベーションの芽を育てることができるよう、子どもの頃から様々な体験を通して科学技術への興味・関心を喚起するような、すそ野を広げる取組みが重要であります。
そのためにも、民間企業等と連携して子どもたちの体験の場を増やすとともに、子どもたちが興味を持ったことを、さらに深めることができるよう、新たなテクノロジー等を活用し、積極的に次世代のイノベーション人材を育てていただくよう要望をさせていただきます。