9月25日令和6年第3回定例会での楠 梨恵子県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
楠 梨恵子議員 質問:
多文化共生イベント「あーすフェスタかながわ」については、令和元年度まで、横浜市栄区にある多文化共生や県民の国際理解を深めるための施設「地球市民かながわプラザ」で開催していた。
コロナ禍を経て、令和4年度からの2年間は、県庁本庁舎及び象の鼻パークに移転して開催したが、5年ぶりに会場を「地球市民かながわプラザ」に戻すことになった。会場を戻す以上は、以前にも増してイベントの内容が充実することを期待している。
そこで、「あーすフェスタかながわ」の開催会場を再び「地球市民かながわプラザ」に戻した経緯について、また、今後どのように取り組んでいくのか、併せて見解を伺う。
局長 答弁:
本県では、多文化共生社会の実現に向けて、民族団体やNPOなど、多くのボランティアが参加する「あーすフェスタかながわ」を、2000年から開催しています。
開催当初から地球市民かながわプラザを会場としてきましたが、場所の変更を含めた新たな展開を求める声もあったため、2022年から2年間は会場を変更し、県庁と象の鼻パークで開催しました。
しかし、屋外会場での悪天候時の対応の難しさや、会場の一体感を感じにくいといった声が上がり、実行委員会で議論した結果、今年度から、地球市民かながわプラザに会場を戻して開催することとしました。
次に、今後の取組についてです。
今年度の開催に向けては、より多くの県民の方が、多文化共生に関心を持つきっかけとなるよう、イベントの周知や企画内容の充実を図る必要があります。
そこで、SNSを積極的に活用するほか、県内交通機関や地域コミュニティとも連携し、イベントの開催を広く発信していくとともに、県内大学と連携して、多くの学生の参加も促していきます。
さらに、来場者参加型のステージプログラムや、外国籍の若者との交流カフェなど、若い世代の視点を活かした、新たな企画を検討していきます。
県では、今後も「あーすフェスタかながわ」の活性化を図り、多文化共生の地域社会づくりに向けた機運が高まるよう、取り組んでまいります。
要望:
続きまして、あーすフェスタかながわについてです。栄区にあります地球市民かながわプラザで行っておりましたあーすフェスタかながわが、日本大通りで開催することが示され、私から2020年2月に「あーすフェスタかながわの今後の方向性について」質問をいたしました。
あーすフェスタは、毎年2万人程度の来場者であり、多文化共生への理解を広く県民に知っていただくためには、多くの方に来ていただくことも必要であると、私自身感じておりましたので、日本大通りに移して実施したい、という方向性にも納得いたしました。
しかし、今回、実行委員会で議論した結果、再び、地球市民かながわプラザで実施するということになったという話を聞き、地元としては嬉しい気持ちでありますけれども、ただ一方で地元町内会からは、もう少し早い段階で説明が欲しかった、という、こういったご指摘もいただいているところであります。
このイベントが、多文化共生を広く周知することや、集客効果を上げるための取組みなど、開催場所がどこであろうとしっかり行っていただき、県民の皆様の多文化理解促進の一助となるよう、取り組んでいただくことを要望いたしまして、私の質問を終わりにします。
ありがとうございました。