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6月25日一般質問「民間慰霊碑の維持管理及び安全確保について」

6月25日令和6年第2回定例会での山口 美津夫県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

山口 美津夫議員 質問:

民間慰霊碑を維持管理していくための補修や移設には、相当の費用を要し、個人や遺族会では到底賄えるものではない。

民間慰霊碑を通じて、地域の中で脈々と受け継がれてきた戦争犠牲者への慰霊の歴史を風化させることなく、次の世代に継承していくことができるよう、丁寧な取組が求められているのではないかと思う。

そこで、民間慰霊碑の未来に向けた維持管理と安全確保に関し、県としてどのよう

に取り組むのか、見解を伺う。

局長 答弁:

県内には、民間団体や個人が建立した戦没者の慰霊碑が多数存在し、こうした民間慰霊碑は、地域における戦争の記憶を未来に伝える重要な役割を果たすものですが、中には経年劣化により倒壊の危険性が高い慰霊碑もあります。

平成31年に国が行った調査によると、県内に約300基の民間慰霊碑が確認され、このうち、管理状況が「不良」又は「やや不良」であるものが4基、管理状況が「不明」であるものが29基となっています。

この維持管理は、建立者自身が行うことが基本ですが、時間の経過で建立者が高齢になったり、不明になるなど管理が困難なものもあり、安全確保が課題です。

そこで県では、倒壊の危険性など管理状況に懸念がある慰霊碑について、その状況の把握を市町村に働きかけ、修繕の必要性を確認していきます。

また、こうした慰霊碑の修繕等については、自治体が建立者に代わって実施主体となる場合、国の補助制度を活用することが可能です。

しかし、大規模な慰霊碑もあり、多額の費用が必要ですが、補助額に上限があることや、劣化等の調査費用が補助対象に含まれないことなど課題が多く、本県では未だ活用実績がありません。

そこで県では、他県とも連携して、国に対し、民間慰霊碑の実態に応じた補助制度になるよう、補助基準額の引上げや対象経費の拡充を要望していきます。

県は、今後も、民間慰霊碑が安全に維持管理され、戦争の悲惨さや平和の尊さが未来に引き継がれていくよう、しっかりと取り組んでまいります。

要望:

それから、民間慰霊碑なのですけれども、国の制度である「国内民間慰霊碑移設等事業費補助金」、これ自治体がやらなければ貰えないということですので、市遺族会ですとか個人の方に、詳しい状況を説明していただくなど、市と連携して対応していただきたいと思います。