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11月29日代表質問「教員の人材確保について」

11月29日令和5年第3回定例会での河本文雄県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

 

河本文雄議員 質問:

4 県政の重要課題について

(4) 教員の人材確保について

子どもたちや保護者からの教育ニーズが多様化、複雑化している中で、子どもたちの教育に直接携わる教員が、大学卒業後すぐに学校で勤務する者だけで構成されていては、現在の学校現場のニーズに的確に対応することは困難ではないかと考える。

また、多様な経験を有する社会人に本県の教員採用試験を受験できる制度の導入や、より専門的な教育を受けた優秀な人材の確保などにも積極的に取り組んでいく必要があると考える。

そこで、多様な経験を有する社会人など、優秀な人材を教員として確保するため、今後、県教育委員会としてどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

 

知事 答弁:

教育関係のご質問にお答えします。

教員の人材確保についてお尋ねがありました。

質の高い教育を行ううえで、優秀な教員を確保する取組は大変重要です。

県教育委員会ではこれまでも、教員採用試験における年齢制限の撤廃や、応募者の経歴を考慮した特別選考の実施などにより、幅広い層から教員人材の確保に取り組んできました。

しかし、本県の採用試験の応募者は、今年度、約4,500人となり、5年前の約6,600人のおよそ3分の2の水準まで減少しています。

既に県教育委員会では、特に応募倍率が低下している小学校の教員採用について、来年から全国に先駆けて、年2回試験を実施するなど、採用試験の見直しを図っています。

現在はこれに加えて、教職大学院に在学している2年生を、臨時的任用教員として雇用し、卒業後に採用へと繋げる、新たな仕組について、関係機関と協議を進めています。

また、教員免許を持つ社会人について、一部の試験を免除する特別選考の要件としている「3年間の社会人経験」を短縮する見直しを進めています。

今後さらに、教員免許を持っていない社会人でも、採用試験を受験できるようにして、合格後2年以内に教員免許を取得すれば、採用する仕組を検討していきます。

県教育委員会では、こうした新たな取組によって、一人でも多くの優秀な教員人材を確保できるよう、今後もあらゆる手段を尽くしてまいります。

 

要望:

教員採用試験の受験者の減少は、本県の教員の質を確保するうえでも大変に深刻な課題であります。

県教育委員会においては、社会人経験者を含む多様な教員の人材確保に向けて、引き続き全力で取り組んでいただくよう要望します。

また、教員の人材確保のためには、魅力ある職場づくりも重要です。

教員にとって働きやすい職場とするため、職員室などの環境改善に積極的に取り組むよう要望します。