神奈川県議会議員  ます晴太郎オフィシャルサイト

9月19日一般質問「かながわ健康プラン21について」

9月19日令和5年第3回県議会定例会において一般質問を行いました。

以下が内容です。

 

桝 質問:

国では、国民の健康増進に向けた基本的な方針として、「健康日本21」を策定しており、本県も、国の方針に基づき、「かながわ健康プラン21」を策定し、様々な取組を進めている。

令和5年度は、第2次である現行プランの最終年度となるため、現在、第3次となる次期プランの策定に向けて検討を行っているが、現行プランの評価結果では、「平均寿命の延伸の増加分を上回る健康寿命の延伸」が達成できず、全国平均を下回っており、「健康寿命の延伸」は、本県が、これまで以上に力を入れ、引き続き取り組むべき目標であると考える。

そこで、かながわ健康プラン21の改定にあたり、最大の目標である健康寿命の延伸の実現に向けて、どのようなことが課題であるととらえ、その課題に対してどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

 

黒岩知事 答弁:

次に、かながわ健康プラン21についてお尋ねがありました。

人生100歳時代、子どもから高齢者まで、誰もが笑って元気に生き生きとくらせる神奈川の実現に向け、健康寿命の延伸は大変重要です。

これまで県では、基本的計画である「かながわ健康プラン21」に基づき、「未病の改善」をキーワードに、様々な施策に取り組んできました。

今回、プランを改定するにあたり、現行プランの評価を行ったところ、男性の健康寿命は、約10年間で70.9歳から73.2歳に伸び、平均寿命の伸びを上回りました。

しかし、女性は、74.4歳から75歳に伸びたものの、平均寿命の伸びを下回る結果となりました。

 

 

また、生活習慣病や、食生活、運動などの指標においても、改善が認められない項目がありました。

そのため今後は、こうした課題の背景や要因を分析し、より効果的な取組みを進めていく必要があります。

そこで県では、まず女性の健康寿命に着目し、日常生活の中で運動する習慣を身につけ、より健康に過ごしていただけるよう、今年度から、「女性の職場訪問エクササイズ事業」を行っています。

これは、スポーツトレーナー等が企業などの職場を訪問し、女性の従業員に向けた運動プログラムを提供するものです。

また、生活習慣病は働く世代での発症が多いことから、従来の取組みに加え、例えば県の栄養士が地域の事業所を訪問し、肥満の改善に繋がる食生活の提案を行うなど、より積極的に働きかけを行っていきます。

加えて、県全体で未病の改善を進めるには、民間の商品やサービスとの連携も重要です。

本県では、未病産業研究会を設置し、1,000を超える企業に参画いただいていますので、そうしたネットワークも活用していきます。

こうした取組みを新たな「健康プラン21」にも位置づけ、市町村や関係機関と連携して未病の改善に取り組むことで、健康寿命の延伸を図ってまいります。