令和2年第3回定例会において一般質問を行いました。
内容は以下です。
桝 質問:サテライトオフィスの利活用の促進について
テレワークは、新型コロナウイルス感染防止の観点から、急速にその普及が進み、
多くの人が自宅勤務に取り組むこととなったが、インターネット環境など様々な事情
から、自宅勤務がしにくいとの声も上がっており、サテライトオフィスの普及も期待
される。
サテライトオフィスは、現段階では普及が進んだとは言えないが、私の地元の茅ヶ
崎市では、テレワークが当たり前の働き方になったことで茅ヶ崎に移住したフリーラ
ンスの人も少なからずおり、駅近くのコワーキングスペースは、地元だけでなく、湘
南地域や都内に住む人、働き方も様々な人のワークスペースや交流の場として、活用
が広がっている。
そこで、Withコロナ時代におけるテレワークについては、在宅勤務の推進と併
せ、サテライトオフィスの利活用を進めていく必要があると考えるが、見解を伺いた
い。
次に、サテライトオフィスの利活用促進についてお尋ねがありました。
ワーク・ライフ・バランスの充実を図るとともに、新しい生活様式を踏まえた働
き方を推進するためには、テレワークの拡大を図っていくことが重要です。
県では、新型コロナウイルスの感染拡大以前から、中小企業のテレワーク導入を
支援するため、体験セミナーを開催するとともに、専門アドバイザーの派遣、導入
ガイドの作成などを行ってきました。
また、今年度に入ってからは、国の補助金を活用してテレワーク導入を図る中小
企業を支援するため、その申請手続等をサポートする個別相談会を実施しました。
さらに、県単独の補助制度を創設し、国の補助金では対象となっていない、モバ
イルパソコン等の購入経費等についても補助の対象としました。
コロナ禍の中、テレワークに取り組む企業は急速に増えましたが、一方で、自宅
での仕事場所の確保、ネット環境の整備、プライベートとの切り分けの難しさなど、在宅勤務の課題が指摘されており、その解決のためには、サテライトオフィスの活用が有効です。
しかし、県内のサテライトオフィスの状況を見ると、設置されている地域には偏
りが見られます。
そこで、本定例会に提案している補正予算案では、サテライトオフィスが少ない
地域における設置を促進するため、その新設費用に対し、補助を行う事業を計上し
ています。
この事業により、県内各地へのサテライトオフィス設置を促し、その利活用を推
進していきます。
コロナ禍におけるテレワークの普及により、家賃の高い都心のオフィスの一部を
近隣県へ移転する企業や、郊外へ移住する都市住民も増えています。
今回提案した事業をきっかけとして、都心とのアクセスの良さという本県の強み
を活かし、コロナ禍というピンチを、企業や人を呼び込むチャンスに変えていきた
いと考えています。
(要望)
続いて、サテライトオフィスの利活用の促進についてであります。コロナ禍でテ
レワークが当たり前になった方の中には、都心に住む方を中心として、新型コロナ
が収束しても満員電車の通勤には戻りたくないというような声も少なくないと聞い
ております。また企業の中には都心の家賃の高いオフィスを縮小して、郊外に移転
する動きもあるという動きが加速しておりますが、どんどんこれから加速していく
のではなかろうかと思います。
こうした中、住んでいる地域や利用する駅に近い場所にサテライトオフィスが設
置されれば通勤時間や移動時間の短縮、人口密度の分散にもなることが期待されま
すし、何よりもこれから人口減少、人口流出の歯止めになるというものではないか
と思います。
私の思いとしては先ほど知事からも答弁いただきましたが、過疎化が進んでいる地域から力を入れていった方がいいのではないかと思います。このサテライトオフィスを運営するのも一つではありますが、公的な機関においてもどんどんオープン化していくべきではないかなと思います。例えばこの県庁であるとか、県の出先機
関そして市役所、自治会館、公民館など、手続きだけで役所に来るだけではなくて
、県民にもっと寄り添った身近なものになればいいのではないかと思います。
そういった意味で県が今定例会に提案しましたサテライトオフィスの設置支援す
る補助制度は、大変評価できるものと考えますので、サテライトオフィスを設置し
ようとする方が利用しやすいような制度として設計いただくよう要望させていただ
きます。ぜひ知事におかれましては、神奈川県がサテライトオフィスの先進県であ
るというふうに旗を振っていただければと思いますので、よろしくお願いします。