令和3年第3回定例会において一般質問を行いました。
内容は以下です。
桝 質問:県立高校におけるSTEAM教育について
STEAM教育は、科学技術の素養や論理的思考力を涵養するS(Science:
科学)、T(Technology:技術)、E(Engineering:工学)、М(Mathematics:
数学)の「STEM」の要素に、幅広い教養A(Arts:リベラルアーツ)の要素
を取り入れた新しい学びである。
今後は、文系・理系を切り分けるのではなく、融合的・横断的に学ぶことが
重要であり、国では、STEAM学習プログラムの開発とそのデジタルコンテン
ツ化をスタートし始めたと聞いている。
本県においても他県に先んじて取組を進めるため、全ての県立高校において
STEAM教育に取り組み、教育課程や教材の開発を進め、これからの社会の担
い手となる生徒の資質・能力の育成に取り組むべきである。
そこで、県立高校におけるSTEAM教育について、どのように考えている
か、見解を伺いたい。(教育長)
教育長 答弁
教育関係について、お答えします。
県立高校におけるSTEAM教育についてです。これからの変化の激しい社会を生き
ていく子どもたちには、知識を習得するだけでなく、それを活用して創造的・論理的
に考え、未知の課題やその解決策を見出す資質・能力を身に付けることが必要です。
国では、こうした力を育成するため、議員お話のSTEAM教育を、本年1月の中
央教育審議会答申において、「各教科での学習を実社会での問題発見・解決にいかし
ていく教科横断的な教育」と定義し、推進することとしています。
また、令和4年度入学生から実施となる、新しい高等学校学習指導要領においても
、実社会の問題を、文系・理系の垣根を超えて、俯瞰的に捉え、考える学びが求めら
れています。こうしたことから、県教育委員会では、各県立高校の特色を踏まえつつ
、大学、企業、研究機関などの外部機関との連携を図りながら、STEAM教育の研
究に着手します。まず、来年4月に、STEAM教育に関する研究校を5校指定し
、STEAM教育を展開するカリキュラム編成などの具体的な研究・開発を進め、そ
の成果を他の高校へと普及していきます。こうした取組について、現在進めている県
立高校改革実施計画Ⅱ期の指定校事業に、「STEAM教育研究推進校」として位置
づけ、県立高校における、社会の変化に見合った新たな学びを創り出してまいります
。
私からの答弁は、以上でございます。
要望
先ほど教育長から前向きな御答弁をいただきました。5校を指定して具体的な活動、
そして研究を進めていくということで、世界に通用するための人材、そして今までの日
本の技術を守り、新たな技術も創りだしていくというようなことがSTEAM教育であ
るということだと思いますので、是非これから進めていただきたいと思います。私の母
校でもある神奈川工業高校は、今年の5月に110周年を迎え、県と教育委員会と事業者
「日本IBM」が連携してP-TECHという取組を進めているということで、こうい
った様々な展開の取組をしていただけることを本当にありがたいと思っています。これ
からの人材育成には必要不可欠であると思いますので、ぜひこれからの高校教育の在り
方も、IoTがAIそしてICT教育が進む中で、変化があると思いますので、それに
対応し,引き続き取り組んでいただきたいと思います。