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6月24日一般質問「かながわペットのいのち基金の活用について」

6月24日令和4年第2回県議会定例会において一般質問を行いました。

以下が内容です。

 

桝 質問:かながわペットのいのち基金の活用について
かながわペットのいのち基金は、動物愛護の観点から保護した犬や猫の譲渡を推進し殺処
分ゼロを継続するために様々な施策を行っている県にとって、貴重な財源であると考える。令
和3年3月には、多頭飼育崩壊の未然防止にも基金を活用できるようになり、不適正な多頭飼
育を行っている生活に困窮した飼い主に対して、犬や猫の避妊去勢手術の支援を行っていると
のことだが、この基金を活用して、保護した犬や猫を県獣医師会と連携して治療するなど、様
々な手段を用いて譲渡の推進に努めていると承知している。基金の運用開始から4年が経過し
、現在までに多くの方から寄付を受けていると聞いているが、譲渡の推進に基金をしっかりと
活用していくことが重要である。
そこで、譲渡の推進に向けた、昨年度の基金の活用実績はどのような状況であったか、また
、今後、基金の効果的な活用に向けて、どのように取り組んでいくのか、併せて見解を伺いた
い。

 

健康医療局長 答弁
健康医療局関係の御質問にお答えします。
かながわペットのいのち基金の活用について、お尋ねがありました。
多くの方々からの寄付に託された、動物への温かい想いに応えるため、基金を有効に活用
し、譲渡を進めることは、大変重要です。
このため県では、昨年度、基金を活用して、様々な取組みを進めてきました。
具体的には、動物愛護センターで保護した、病気や高齢の犬や猫に対し、県獣医師会や大
学病院に、診断・治療を行っていただきました。
昨年度は、134頭に治療を行ったことにより、84頭の譲渡につながっています。
また、人馴れしていなかったり、噛み癖がある犬について、動物行動学の専門家に訓練し
ていただいたり、センターの職員に、対処方法や訓練方法のアドバイスをしていただきまし
た。
その結果、訓練等を行った82頭のうち、72頭の譲渡につながっています。
さらに、コロナ禍で対面での譲渡会が実施できなかったため、オンラインでの譲渡会を4
回開催しました。
オンライン化により譲渡会に参加しやすくなったことから、初めて参加した方が7割を占
め、これまでより、多くの方々に、譲渡することができました。
こうした譲渡が進む一方、センターの保護頭数全体としては、依然として想定数を超えて
いるため、今後も、より一層多くの方に、オンライン譲渡会に参加いただきたいと考えてい
ます。
そこで、オンライン譲渡会の開催を積極的に周知するため、基金を活用して、ポスターや
チラシ、SNSなどによる広告を、更に充実させていきます。
また、これまで以上に、譲渡を進めていくためにも、基金の新たな活用方法について、検
討していきます。
こうしたことにより、基金を効果的に活用し、犬や猫の譲渡の推進に、しっかりと取り組
んでまいります。
私からの答弁は以上です。