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6月24日一般質問「県内酪農業の支援について」

6月24日令和4年第2回定例会において一般質問を行いました。

以下が内容です。

 

桝 質問:県内酪農業の支援について
酪農団体によると、配合飼料価格や輸入乾牧草の価格上昇が続き、経営の継続が困難なレベル
に来ているとのことだが、生乳の販売価格の急激な値上げは、牛乳消費をさらに落ち込ませる原因
にもなり、飼料価格の高騰分を生乳の販売価格に転嫁することは困難な状況にある。飼料価格の高
騰に対応するため、酪農家が飼料を自ら生産する、いわゆる自給飼料についても、本県の酪農は都
市部に立地し、飼料を作付けする畑の集約が難しいことなどから、直ちにその生産を拡大すること
は難しい。飼料等の高騰が続き、本県の酪農業が衰退するような事態となれば、現在行われている
学校給食への県産牛乳の供給が困難になるほか、農業における土づくりに欠かせない「たい肥」が
確保できなくなるなど、本県農業の振興に重大な影響を及ぼしかねない。
そこで、飼料価格の高騰により、酪農経営が厳しい中、どのように本県酪農を支援していくのか
、見解を伺いたい。

黒岩知事 答弁
次に、県内酪農業の支援についてお尋ねがありました。
本県の酪農は、県民80万人分に相当する新鮮でおいしい牛乳を生産し、一部の生産者はアイスク
リームなどの乳製品の加工販売にも取り組んでいます。今年3月には、酪農関係団体と連携して、
酪農家の皆様の牧場での日々の仕事にスポットを当てたPR動画を作成し、「かなチャンTV」で
発信するなど、県民への本県酪農の理解促進に努めています。こうしたなか、酪農経営で最も費用
がかかるとされる家畜の餌である飼料代について、海外から輸入されるトウモロコシなどの穀物や
乾牧草の価格が、過去最高の水準まで高騰しています。本県のような都市部の酪農の場合、牧草な
どを生産する畑の確保が難しく、輸入飼料に依存しており、大変厳しい状況に置かれています。
本県酪農がこの危機を乗り越えるためには、飼料価格高騰への緊急的な対策と、輸入飼料への依
存から脱却し、体質強化を図っていく中長期的な視点での対策の、両面から取り組む必要がありま
す。
そこで輸入穀物や乾牧草の価格高騰に対し、国の支援制度ではカバーできない生産者負担の増加
に対して補助し、当面の経営を安定化させたいと考えています。また、輸入飼料への依存から脱却
するため、食品残渣を飼料原料とするエコフィードの活用を促進するとともに、酪農家や関係団体
、飼料製造販売会社と、国産の牧草などの活用を促進するネットワークを強化します。具体的には
、酪農家が国産飼料の利用を拡大できるよう、県は、県外で生産された牧草などの調達の仕組みづ
くりや、県内の水田などでの飼料生産に向けた農家との連携を支援し、国の事業や他県の先進事例
に関する情報の提供も行っていきます。
飼料価格高騰による負担増への緊急的な対策と、輸入飼料への依存から脱却するための中長期的
な視点からの対策の両面に取り組むことで、本県酪農業を支援してまいります。

 

桝 再質問
県内でおいしい牛乳があることをもっともっとPRしていくべきだと思う。酪農家の方が言うには
、県内では直ぐにとれたての牛乳が飲めるということで、全然味が違うという話を聞いてきた。県内
の酪農業をもっともっと盛り上げていってほしいが、今後、県産牛乳をどういった形でPRしていく
のか、伺いたい。

 

黒岩知事 答弁
県は、平成29年度に、酪農家や乳業団体とともに、県産の生乳だけを使った牛乳や乳製品を認証す
る「かながわ県産生乳100%認証制度」を立ち上げ、牧場直営店のアイスクリームや乳業メーカーが
販売する製品などにロゴマークを付け、県産牛乳のPRに取り組んできました。
今後も学校での食育授業や様々なイベントへの参加を通じて、酪農家の皆様と連携して県産生乳を
使った牛乳・乳製品をPRしてまいります。

 

要望
県内の酪農業でありますけれども、もちろん、畜産で言えば酪農業だけではなく、養豚関係、養鶏
、あとは食肉もあります、そういった畜産関係は、物価高騰で非常に飼料の高騰には打撃を受けてい
ます。さまざま補正予算を活用した補助もしていただけるということですが、知事のおっしゃるとお
り、短期的な部分だけではなく、中長期的な考えを持って、そして酪農業の方もそういった畜産関係
の団体の皆様と、しっかりと意見交換をしながら、ご要望を聞きながら、今後も取り組みを進めてい
ただくよう、よろしくお願い申し上げます。