6月24日令和4年第2回県議会定例会において一般質問を行いました。
以下が内容です。
桝 質問:茅ヶ崎海岸における侵食対策の推進について
茅ヶ崎海岸の菱沼海岸地区では侵食が進み、現状の砂浜を維持するための養浜は行われ
ていたものの、令和元年東日本台風によりサイクリングロードが崩落し、長期間、通行止
めとなる被害が発生した。以前には、台風後に養浜の際に土台となるよう使用した大型土
のうや、ふとんかごが露出したこともあった。このような状況も踏まえ、県は、令和3年
3月に「相模湾沿岸海岸侵食対策計画」を改定し、菱沼海岸地区では、現状の砂浜の幅を
維持する海岸から、計画的に養浜を行い、砂浜の幅を拡げて回復させる海岸とすることに
変更した。昨年度から、この計画に基づき、菱沼海岸地区で計画的な養浜が始まったが、
海岸部での被災を減らすためにも、養浜を強く推し進める必要がある。
そこで、近年、侵食が進んでいる茅ヶ崎海岸菱沼海岸地区について、今後、どのよう
に養浜による侵食対策に取り組んでいくのか、見解を伺いたい。
県土整備局長 答弁
県土整備局関係の御質問にお答えします。
茅ヶ崎海岸における侵食対策の推進について、お尋ねがありました。
相模湾沿岸の素晴らしい景観や、豊かな自然環境を保全していくためには、砂浜を
侵食から守っていくことが重要です。
県は、美しいなぎさの継承を目指して、平成23年に、砂浜の回復・保全策をまとめた
「相模湾沿岸海岸侵食対策計画」を策定し、菱沼海岸地区では、砂浜の幅を維持する
ための養浜を実施してきました。
しかしながら、台風の大型化の影響もあり、砂浜の後退が更に進むなど、侵食の進
行を抑えることは、難しい状況でした。
このことから、令和3年3月に改定した侵食対策計画では、養浜の砂の搬入量を、
年間3万立方メートルと大幅に増やすことにしました。
養浜は、砂浜に一旦砂を山積みし、波の力で浜全体へと、砂を徐々に広げていく方
法で行います。
しかし、菱沼海岸地区は、砂浜が狭く、一回に搬入する砂の量が多いと、山積みさ
れた砂により、砂浜利用ができなくなる一方で、少な過ぎると、養浜の効果がほとん
ど現れない懸念があります。
そこで、1回あたりの適切な砂の量や、効果的な搬入の頻度などを見極めるため、
これまで、通常、年1回行っていた測量に加え、新たにドローンによるモニタリング
調査を実施することとしました。
このドローン調査により、海岸の状況を撮影し、搬入した砂の動きや、台風後の砂
浜の変化などを、これまで以上に、頻繁かつ詳細に把握し、砂浜の回復状況を確認しな
がら、着実に養浜を実施していきます。
こうしたことにより、県は、引き続き、茅ヶ崎海岸菱沼海岸地区の侵食対策に、しっ
かりと取り組んでまいります。
私からの答弁は以上です。