神奈川県議会議員  ます晴太郎オフィシャルサイト

6月24日一般質問「自殺対策について」

令和4年第2回 県議会定例会において一般質問を行いました。

以下が内容です。

 

桝 質問:自殺対策について
本県の自殺の状況について見ると、これまでの対策が功を奏しているものの、依然、年間
1,000人を超える方が自殺で命を失っており、非常に憂慮する状況である。これまで県は
、「かながわ自殺対策計画」に基づく取組や、本県の自殺の状況の傾向把握を行い、さらな
る対策の充実強化を図っているが、最近は、原油価格や物価高騰の影響により、経済的に苦
しい生活を強いられている方も多く、こうした問題で不安やストレスを抱えている方への対
策は喫緊の課題である。
そこで、コロナ禍に加え、より一層複雑化する最近の社会情勢を踏まえ、今後、どのよ
うに自殺対策に取り組むのか、見解を伺いたい。

 

黒岩知事 答弁
次に、自殺対策について、お尋ねがありました。
本県の自殺者数は、平成23年をピークに減少傾向にありましたが、令和2年に増加に転じ
、依然として、1年間に1,200人を超える方が自殺で亡くなっています。
新型コロナウイルスの感染拡大下では、女性や若い世代の自殺者も増加しており、尊い命
を失う方を減らすため、取組みを強化していく必要があります。
自殺者を減らすには、様々な問題により、こころに悩みを抱え、生きづらさを感じている
方が相談しやすい環境を整えていくことが重要です。
そのため、県では、これまでも、「こころの電話相談」のフリーダイヤル化や、LINE相談
の開設など、相談支援体制の充実に取り組んできました。
しかし、電話相談の利用者からは、電話が繋がりづらいという声をいただいていましたの
で、今年度の当初予算では、電話相談の時間帯を拡充いたしました。
また、今後は、昨今の物価高の影響で、経済的に困窮し、それが原因で不安や悩みを抱え
る方々からの相談も増えてくるものと思われます。
そこで、県では、6月補正予算案に、さらなる電話相談の時間延長や、LINE相談の回線増
設の経費を計上し、より多くの方から、相談を受けられるようにしたいと考えています。
また、今年度は、県の自殺対策計画の改定を予定しています。
新たな計画には、コロナ禍や、物価高の影響を踏まえ、こうした相談支援の充実のほか、
自殺者が増加傾向にある女性や若者への効果的な取組を盛り込んでいきます。
県では、社会情勢の変化に応じて、自殺対策を総合的かつ機動的に進め、自殺によって尊
い命を失う方を一人でも減らしてまいります。
【要望】
2点目、自殺対策についてであります。新型コロナウイルス感染症の収束がまだまだ見
えない中でありますけれども、原油や物価の高騰によって経済的に苦しい生活を強いられて
おり、大変苦労されている方への対策は喫緊の課題であると考えております。
こころの健康に関する相談体制の充実ということで取組をお話いただきましたけれども、
丁寧に幅広いかたちで、相談窓口の時間も延長したということでありますので、小さな声も
聞くようなかたちで対応していただきたいと思いますし、しっかりと今後、自殺対策計画に
おいても、効果的な取組を盛り込んで、しっかりと実行していただくことを要望させていた
だきます。