12月2日令和6年第3回定例会での渡辺 紀之県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
渡辺 紀之議員 質問:
県は、足柄上病院を運営する地方独立行政法人神奈川県立病院機構と小田原市との3者で、令和2年に基本協定を締結し、連携体制を「見える化」するとともに、産科機能を小田原市立病院に集約するなど、地域内の役割分担を進めている。今後は、この2つの基幹病院を中心としつつ、医療DXも視野に入れて、県西地域全体での医療機関等の更なる連携が必要である。
そこで、少子高齢化が進む中、本県の中でも、人口が少なく、地理的にも広範囲の医療を担わなければならない県西地域において、今後、どのように医療提供体制を確保していくのか、見解を伺う。
知事 答弁:
県ではこれまで、県内各地域において、医師会などの関係者で構成する「地域医療構想調整会議」を設置し、医療と介護の連携や、病床の有効活用などについて、議論を重ねてきました。
こうした中、国は今年10月、将来の医療需要を見据え、医療機関の役割分担等が特に必要な全国72の地域を、地域医療構想の「推進区域」とし、本県では県西地域が指定されました。
この「推進区域」では、都道府県が地域と協議し、今年度末までに、取組の方向性を盛り込んだ「区域対応方針」を策定することとされており、県西地域でも検討を開始したところです。
特に、医師をはじめとする医療人材が少ないという課題については、「在宅医療や介護を含む効率的な連携体制に向けて、デジタル技術の一層の活用が必要」といった意見をいただいています。
また現在、地域の基幹病院である小田原市立病院と県立足柄上病院が、施設の再整備を進めています。
県では、こうした状況を踏まえて「区域対応方針」を策定するとともに、例えば医療DXの推進など、地域の連携を深める取組に対し、様々な支援を検討していきます。
今後も県西地域の安全・安心な医療提供体制の確保に向けて、しっかりと取り組んでまいります。