9月25日令和6年第3回定例会での細谷 政幸県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
細谷 政幸議員 質問:
本県の農地や農業が有する、良好な景観の形成や県土の保全など、県民の安全・安心で豊かな生活に大きな役割を果たす多面的機能を発揮させ、次世代に伝えていくためには、多くの県民に
農業の大切さを理解してもらうことが必要である。
特に、次世代を担う子どもたちに、農業や食の大切さを知ってもらうことは、農業の多面的機能への理解が深まるだけでなく、将来の職業として農業を選択してもらえることにもつながることから推進すべきであると考える。
そこで、体験を通じた農業の理解促進にどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
局長 答弁:
県では、都市住民と農業者の交流を通じて農業振興を図る目的で、休憩施設やトイレなどを備えた「ふれあい農園」の開設を県内13か所で支援するなど、市民農園の整備を進めてきました。
その結果、現在では、県内に700を超える市民農園があり、その数は全国1位となっています。
また、平成19年度からは、良好な景観の形成や防災機能など、農業や農地の有する多面的機能の大切さを知っていただくため、県民から広く参加者を募り、みかんやだいこんの収穫体験とあわせて、農道ウォーキングなどを行ってきました。
こうした中、現在、県職員が保育園や小学校等に出向いて行っている出前講座は、屋内での講義や園内における活動が中心となっているため、保護者等から「もっと農作業体験や食体験も取り入れてほしい」という意見があります。
子どもたちが農作業体験等を通し、農業や食の大切さを知ることは、とても重要なことです。
そこで、協力農家や学校等と調整しながら、お米や野菜などを作って食べるまでの一連のプログラムを作成し、出前講座を拡充していきます。
また、併せて、学年に応じて、取水堰や農業用水路の歴史、必要性等を学ぶ機会も設け、子どもたちの農業への理解を深めていきます。
こうした取組により、農業が子どもたちの将来の職業の一つとして選択してもらえるよう、体験を通じた農業の理解促進を図ってまいります。
要望:
次世代を担う子どもたちに、農業や食の大切さを知ってもらうことは、本県の将来の農業を担っていく人材の確保にもつながる重要な取組と考えます。
そのためには、より一層、県が、保育園や小学校の児童等に農業体験を含めた出前講座を実施していくことが必要であると思います。
農業を体験してみたい、食の大切さを学びたいという子どもたちは多いことから、積極的に市町村や学校関係者の理解を得ながら、農業や食の大切さの理解、関心を促進する取組を進めていただくことを要望します。