6月24日令和6年第2回定例会での田村 ゆうすけ県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
田村 ゆうすけ議員 質問:
医療的ケア児とその家族のニーズに合わせた支援策に取り組んでいこうとする県の姿勢は心強いものである。
しかし、医療的ケア児支援センターやメディカルショートステイの取組はまだ始まったばかりであり、医療的ケア児とその家族が地域で安心して暮らすことができる地域共生社会を実現するためにも、県は、医療的ケア児の家族の切実な意見をしっかりと受け止め、より一層の支援の充実に取り組んでもらいたいと考える。
そこで、医療的ケア児とその家族への支援のさらなる充実に、今後どのように取り組んでいこうと考えているのか、見解を伺う。
局長 答弁:
医療的ケア児の支援についてお尋ねがありました。
県は、医療的ケア児とその家族の在宅生活を支援するため、令和4年度に「かながわ医療的ケア児支援センター」を設置し、また、昨年度、県内5か所にセンターのブランチを開設しました。
センターとブランチでは、家族等からの様々な相談に対応するほか、今後の支援の企画や市町村等への情報提供を行い、地域の支援体制の強化を図っています。
医療的ケア児支援センターの開設から2年が経過しましたが、昨年度の相談者数は70名余りで、市町村などからは「情報発信を強化し、センターの役割をもっと周知すべき」といった意見をいただいています。
そこで県は、医療的ケア児支援センターをより多くの方に知っていただけるよう、SNSの活用を含めた 効果的な発信方法などの検討を進めていきます。
また、県は、医療的ケア児の介護を担う家族の休息等のため、小児医療機関に短期入院で受け入れてもらう「メディカルショートステイ事業」を、今年1月から、7箇所の医療機関の協力を得て開始しました。
現在、協力医療機関は10箇所に拡大し、これまでに20名近い方の御利用を得て、「安心して休息をとることができた」などの声をいただいています。
一方で、現状では18歳以上の方や人工呼吸器を装着している方の受入先が限られています。
そのため県は、新規に協力いただける医療機関の開拓とともに、人工呼吸器に対応できるよう看護師等へ研修を行うことで、より多くの医療的ケア児が安心して利用できる体制を整えてまいります。
要望:
メディカルショートステイ事業が小児医療機関の連携も得られてスタートすることができたことは、大変大きな一歩だと思う。
しかしながら、医療的ケア児とその家族の抱える課題は、ショートステイに限らず、医療、福祉、保育、教育など幅広い広域にわたっている。
引き続き、医療的ケア児の家族の声に真摯に耳を傾け、更なる取組の充実に散り組んでいくよう要望する。