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11月29日代表質問「繁華街・歓楽街の環境浄化に向けた取組について」

11月29日令和5年第3回定例会での河本文雄県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

3 県民の安全安心を守る取組について

(4) 繁華街・歓楽街の環境浄化に向けた取組について

 

河本文雄議員 質問:

現在の歓楽街においては、県民や来訪者がぼったくりの被害に遭い、経済的損失が生じていたり、男娼による客引き等が住民の不安感を抱かせていることから、県警察は、これらの検挙対策や被害防止対策を更に強化するべきと考えている。

そこで、こうした課題を踏まえ、繁華街・歓楽街の環境浄化に向けた取組と今後の方針について、見解を伺う。

警察本部長 答弁:

県警察では、平成18年4月から「神奈川県警察歓楽街総合対策推進本部」を設置し、環境浄化活動を推進しており、悪質な客引き行為、違法風俗営業等の風俗関係事犯の取締りや実態把握を強化するとともに、制服警察官によるパトロール、自治体等の関係機関との合同査察等を実施しております。

 

それに加え、現在、歓楽街における暴力団、匿名・流動型犯罪グループによる資金獲得活動の実態の総合的分析や犯罪収益の剥奪に向けた取締り等を一体的に行うなどの対策も推進しているところであります。

 

伊勢佐木警察署管内の福富町周辺においては、飲食店で泥酔した客が、店の従業員とともにATMに行き、高額な現金を引き出している事案が発生しております。

 

このような店舗に対しては、窃盗、風営適正化法違反等の各種法令を多角的に運用して取り締まっているところでありますが、泥酔した客の記憶が定かではなく、被害状況が判然としないケースもあります。

 

県警察では、被害防止を図るため、来訪者に対する防犯指導や注意喚起のほか、警察署と警察本部が一丸となって、被害が多発する深夜帯における警戒、取締りを実施しております。

 

また、外国人の男娼による売春類似行為を目的とした客引きの撲滅に向けましては、専従捜査体制を確立して、取締りを強化しているところであります。

 

こうした男娼については、神奈川県迷惑行為防止条例を適用して取締りを推進しておりますが、同条例では取締りができない実態も見受けられるようになったところであります。

 

県警察では、これらの現状を踏まえ、神奈川県迷惑行為防止条例の一部改正も視野に入れ、自治体、住民等と問題意識を共有するとともに、地域の意見を踏まえながら、官民一体となった重層的な繁華街・歓楽街対策の強化についての検討を進め、健全で魅力あふれるまちづくりを推進してまいります。

 

要望:

県警察には、引き続き、関係機関・団体と一体となった環境浄化対策をはじめ、ぼったくりや男娼の撲滅に向け、神奈川県迷惑行為防止条例の改正や新たな条例の制定等、課題への対応を早急に進めるよう要望します。