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9月22日一般質問「土木職等の理系人材確保について」

9月22日令和5年第3回定例会での田中信次県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

 

田中信次議員 質問:

土木職等の理系人材の不足は全国的な課題となっており、神奈川県庁においても土木職の採用が定員割れとなるなど、看過できない状況である。

そのため、理系学生に対して、本県の土木職等の仕事の魅力をしっかりと伝え、卒業後は本県で働きたいと思ってもらえるような取組が重要になってくる。

そこで、人材獲得競争が激しさを増す中で、土木職等の理系人材の確保のため、より一層、採用に向けた広報活動等を充実強化していく必要があると考えるが、見解を伺う。

 

黒岩知事 答弁:

次に、土木職等の理系人材確保についてお尋ねがありました。

激甚化・頻発化している自然災害や、インフラ設備の老朽化に適切に対応していくためには、土木職等の理系人材の確保が、大変重要です。

これまで、本県で働くことに興味を持っている学生等を対象に、工事現場を巡る見学会や、オンライン相談会を実施するなど、県で働く魅力の発信に取り組んできました。また、試験制度についても、教養試験を廃止し、誰もが受験しやすくするとともに、夏の試験とは別に早期試験を実施するなど、見直しを進めてきました。

しかしながら、全国的に公務員受験者が減少する中、首都圏では、民間企業も含めた人材獲得競争が激しくなっており、本県も、昨年度の土木職や電気職は採用予定数に達しませんでした。

今後、理系人材を確保していくためには、民間企業への就職を視野に入れている学生や社会人に対しても、より積極的に情報を発信し、受験者の裾野を拡大していくことが大変重要です。

そこで、県の採用ホームページを抜本的にリニューアルし、県民生活を支えるインフラ建設等のために先輩職員が活躍する動画を豊富に盛り込むなど、県で働くことの魅力をわかりやすく発信します。また、公務員志望者向けの説明会だけでなく、民間就職志望者を主な対象とする、大学による理系コンソーシアム主催の説明会にも参加します。

 

さらに、パシフィコ横浜など、大規模会場で開催される民間企業主催の合同説明会に、新たに参加するとともに、若者をターゲットにしたインターネット広告の強化についても検討していきます。

このように、より多くの学生や社会人に対して、積極的に広報活動を展開し、理系人材の確保を図ってまいります。

 

田中議員 再質問:

土木職等の理系人材確保について、知事から答弁がありましたが、理系人材の確保策として、学生や若者の目線を考えた作業着の見直しなどの取組も必要ではないかと思っておりまして、最近、お洒落であったり、機能性が良かったり、泉区の農家の方など扇風機がついたようなものを着ていたり、熱中症対策などいろいろあると考えているのですが、そこで、知事に伺います。

毎日着用する作業着について、快適性や機能性などを改善して、喜んで着てもらえるよう工夫することも必要と考えますが、見解を伺います。

 

黒岩知事 再質問答弁:

快適で働きやすい作業着への改善は、理系人材を確保する上でも重要です。

そこで、作業着の見直しについて、若手職員による「作業着見直しプロジェクトチーム」を立ち上げまして、検討を進めました。プロジェクトチームでは、まず作業着を着用している職員を対象としたアンケートを行い、快適性・機能性の向上といったニーズを把握しました。そのうえで、若手職員の目線による「技術系職員への採用アピール」も考慮した提言がまとめられました。

今後、この提言に基づき、理系人材確保にも資するような、魅力ある作業着への見直しを進めてまいります。

 

(要望)

県のみならず、県内市町村においても、喫緊の課題です。横須賀市では、令和6年度採用試験から、通常試験と並行して学校推薦枠採用試験などというものをやるということですので、今までの慣習にとらわれず、積極的な確保作戦を展開するようお願いしたいと思います。

また、機能性、デザイン性は制服、作業着にはいま必須なのかなというのが最近の感想ですので、これも慣習にとらわれず、時宜にあったものを採用お願いしていきたいと思います。