9月22日令和5年第3回定例会での楠梨恵子県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
楠梨恵子議員 質問:
県では、中小規模のMICEやMICE開催に伴って催される様々な交流の場として活用するため、歴史的建造物や美術館・博物館、神社仏閣など、通常の会議施設とは異なる特別感のある会場、いわゆるユニークベニューの掘り起こしを行い、PRを行ってきたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、プロモーション活動を積極的に展開できる状況ではなくなるとともに、MICEそのものの開催自体が困難な期間もあったと承知している。
しかし、コロナ禍を経て、インバウンドの本格的な復活とともに、MICEの開催の増加が見込まれる中、インバウンドの誘致に加えて、より大きな経済効果が期待できる、MICE誘致に積極的に取り組むべきと考える。
そこで、MICEの誘致に向けて、今後、どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
黒岩知事 答弁:
次に、MICE誘致の推進についてお尋ねがありました。
MICEの参加者は、一般的に滞在時間が長く、消費単価も高いことから、MICE誘致は、本県の観光消費額を高める効果が期待できます。
また、近年、MICE誘致の国際競争が激化する中、主催者や参加者は特別感を求めており、歴史的建造物や美術館等のユニークベニューをアフターコンベンション等で活用することも誘致の鍵となっています。
県は、これまで、MICEの開催実績が高いパシフィコ横浜と連携し、県内のユニークベニューの活用に向けて、紹介冊子の作成やモニターツアーの実施、ユニークベニュー同士の情報交換会の開催などに取り組んできました。
こうした取組を契機に、本年5月には、伊勢原市とパシフィコ横浜がMICE誘致等に係る包括連携協定を締結するなど、MICE参加者の周遊促進に向けた動きが出てきています。
一方、横浜市からは、「会議前後の体験型のプログラムとして、ぜひ、市外のコンテンツも活用したい」と伺っています。
人の往来が回復し、MICE需要の復活が期待される中で、県内のユニークベニューのみならず、体験型プログラムなどの情報を取りまとめ、発信する役割が、これまで以上に、県に期待されています。
そこで、引き続き、市町村やパシフィコ横浜等と連携して、ユニークベニューや体験型プログラムを発掘し、MICEの企画・運営事業者等にPRすることで、周遊の促進を図っていきます。
また、県内のユニークベニューを紹介する動画を新たに作成するなど、PRを強化します。
さらに、県に代わり海外の現地で観光PRを行う観光レップを活用し、現地の旅行会社等にMICE誘致の働きかけを行っていきます。
県は、県内の様々な主体と連携し、一体となってMICE誘致に取り組むとともに、MICE参加者の県内周遊を促進することで、地域経済の活性化につなげてまいります。
要望はありません。