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9月22日一般質問「若年性認知症の当事者目線のピアサポートについて」

9月22日令和5年第3回定例会での田中信次県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

 

田中信次議員 質問:

近年、若年性認知症の人達が、支援策等を検討する際、「自分達のことは自分達で決め、自分ができることは、できる限り自分なりの方法で続けていくこと」を重視すべきであると提案されており、認知症になった本人が、情報交換や相談・援助を行う主体となり、活動していく取組が求められている。

こうした仲間による支援は、ピアサポートといい、神奈川県が目指す「当事者目線」そのものである。

そこで、「当事者目線」をテーマに掲げる本県として、若年性認知症ピアサポート体制の充実は重要と考えるが、見解を伺う。

 

黒岩知事 答弁:

最後に、若年性認知症の当事者目線のピアサポート支援についてお尋ねがありました。

65歳未満で症状が現れる、若年性認知症の方は、現役で仕事をしている場合も多く、退職による経済的困窮や、仕事のやりがいの喪失など、高齢期とは異なる課題があります。

県では、これまで、若年性認知症支援コーディネーターを県内3か所に配置し、本人や家族の就労等の相談に応じてきました。

また、若年性認知症の方やその家族などが身近な地域で気軽に集う認知症カフェや、当事者同士が自らの体験や希望を話し合う本人ミーティングなどの開催を支援してきました。参加者からは、もっと早く当事者同士で話をしたかったという声があがっています。

こうした当事者が互いに支え合う取組であるピアサポート活動は、同じ症状や悩みを持つ人と接することで、自信を取り戻すなどの効果があると言われており、本人や家族の不安を軽減するためには、診断後少しでも早く、ピアサポートにつなげることが重要です。

そこで、県では、認知症の相談や診断などを行う認知症疾患医療センターにおいて、若年性認知症と診断された方が速やかにピアサポートを受けられるよう、認知症当事者である「かながわオレンジ大使」によるピアサポート活動の体制づくりを検討していきます。

また、ピアサポート活動は、当事者が社会で活躍する機会となっていることを、県民の皆様に広く知っていただけるよう、県のホームページ等で発信していきます。

県は、若年性認知症の方の目線に立って、ピアサポート活動を支援し、誰もが暮らしやすい共生社会の実現に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

私からの答弁は以上です。

 

  

 

(要望)

若年性認知症の当事者目線のピアサポートについてですけど、昨年、知事提案の当事者目線の条例について、田中の理解が早かったと知事も思っていると思いますが、これは泉区がやはり近い考えを持った施設が多いことです。その一つがピアサポートであり、石川巧議員からは、県立保健福祉大学では10月にオレンジランプの上映会があると情報をいただきましたが、県内でもピアサポートの考え方、当事者目線の考え方がいろいろと広まりつつあると思いますので、どうぞ前向きに取り組んでいただくよう要望します。