9月22日令和5年第3回定例会での田中信次県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
田中信次議員 質問:
昨年、厚生常任委員会で視察した、石川県の「シェア金沢」では、地域の様々な事業者が同じ敷地内に障害児入所施設といった福祉関係施設のほか、天然温泉やカフェなどのサービスを提供している。
障害者や地域の方がいわば「ごちゃまぜ」になって運営され、自然な交流が生まれる、街の貴重な財産になっている。
中井やまゆり園の改革を進めることにより、利用者と地域の障害関係の事業所、企業、地域活動団体、近隣住民など地域の様々な団体等と連携を深め、多くの人達が交流する、神奈川版の「ごちゃまぜ」を構築してもらいたい。
そこで、中井やまゆり園の改革により、利用者と様々な人が交流する、地域づくりを進めることが重要と考えるが、見解を伺う。
黒岩知事 答弁:
次に、中井やまゆり園の改革における地域交流の促進についてお尋ねがありました。
7月に策定した「県立中井やまゆり園当事者目線の支援アクションプラン」では、「障がい当事者が街の中で当たり前に暮らせる地域共生社会を目指す」といった基本理念を掲げています。
園では、この理念に基づき、利用者が地域の人々とふれあい、仲間とのつながりを感じられるような、地域での日中活動を積極的に進めています。
具体的には、秦野駅前に設置した活動拠点に利用者が通い、近くの川岸の花壇整備や公園の清掃などを行う中で、地域住民から声をかけられるなど、自然な交流が始まっています。
また、近隣の農家の方からお借りした農地での野菜作りでは、地元の方との交流も始まりました。
最近では、地域の障害福祉サービス事業所の利用者やボランティアと一緒に地元の果樹園の手伝いや、近隣の企業が実施する地域の清掃活動に参加しています。
今後は、こうしたつながりを深めて、近隣の企業で就労体験をさせてもらうなど、さらなる活動の拡大を図っていきます。
その上で、地域の様々な企業や団体、地域住民が参加するネットワークづくりを進め、こうした方々との交流を深めながら、利用者が地域社会で活躍できる仕組みを作っていきたいと考えています。
県は、中井やまゆり園の利用者が地域社会の一員としていきいきと暮らせるよう取組を進め、地域共生社会の実現を目指してまいります。
(要望)
中井やまゆり園の改革が目に見えるようになってきた。委員会視察で私も衝撃を受けたシェア金沢のような地域を支える存在になれるよう、着実に進めるよう要望する。