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11月29日代表質問「社会経済情勢の変化に対応する取組について」

11月29日令和5年第3回定例会での河本文雄県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

 

河本文雄議員 質問:

2 社会経済情勢の変化に対応する取組について
(1)  都市農業の持続的な発展について
県では、本県農業を持続的に発展させるため、平成12年にカンキツの新品種「湘南ゴールド」を開発し、生産量の増加に向けて産地を育成するとともに、JAなど関係団体と連携して加工原料の開発に取り組んだことから、現在では、果実とその加工品は、県民をはじめ多くの消費者に知られる特産品となり、地域経済にも寄与しています。
一方、加熱調理にも使えるトマト「湘南ポモロン」や、生のまま食べられるナス「サラダ紫」など特徴ある新品種を開発し、県内で生産されていることは承知していますが、経済効果は限定的であるように考えています。
消費者の身近で営まれている本県の都市農業を活性化するためには、県が中心となって、今後もオリジナルな品種を開発し、関係団体等とも連携して、地域の特産品を作り上げることが重要であります。
そこで、本県都市農業の持続的な発展のため、農産物の特産品開発をどのように取り組んでいくのか、知事の見解を伺います。

 

知事 答弁:

社会経済情勢の変化に対応する取組について何点かお尋ねがありました。
まず、都市農業の持続的な発展についてです。
県では、これまで、生で食べるのに適しているタマネギの「湘南レッド」や、柔らかく甘みのあるネギの「湘南一本」など、地域の特産品となる様々な品種を開発してきました。
特に、「湘南ゴールド」については、果実販売に加え、生産者団体と連携して、加工した果汁の製品化を地元企業等に働きかけた結果、菓子やドリンクなどに活用が進み、加工品の販売額は年間約3億3千万円と、県西地域を代表する特産品となっています。
本県農業を持続的に発展させるためには、引き続き、オリジナルの新品種の開発と、品種の特性に合わせた特産品化への支援を進めていく必要があります。
令和2年に開発したイチゴの新品種「かなこまち」は、大粒で甘みと酸味のバランスが良く、消費者からの高いニーズがあります。
そこで、生産者団体と連携し、色や形の良い果実を安定的に生産する技術を確立するとともに、新たなニーズを掘り起こすため、加工品の開発を支援していきます。
また、病害虫に強く収量が多い等の生産者目線に加えて、果実の色や味が良く皮ごと食べられるブドウなど、消費者目線にも立った新たな品種の開発に取り組んでいきます。
今後も、生産者団体等とともに、神奈川ならではの特産品を開発し、本県都市農業の持続的な発展を目指してまいります。