9月19日令和5年第3回県議会定例会において一般質問を行いました。
以下が内容です。
桝 質問:
「子育てするなら神奈川」というキャッチフレーズを掲げている本県としては、さらなる保育士確保に取り組むとともに、保育所が保育士を雇用しやすくなるよう、低年齢児受入対策緊急支援事業のさらなる充実により支援することが必要だと考える。
そこで、今後も増加する保育ニーズに対応するため、県内における保育士の確保と、保育士の雇用に向けた保育所への支援にどのように取り組んでいこうと考えているのか、見解を伺う。
黒岩知事 答弁:
ます議員の御質問に順次お答えします。はじめに、保育士確保対策のさらなる充実についてお尋ねがありました。
県ではこれまで、地域限定保育士試験による新規保育士の確保などに取り組んできましたが、「かながわ子どもみらいプラン」で定めた保育士の確保計画数39,607人に対し、就業している昨年度の保育士数は35,407人と、不足している状況です。
保育士を増やすためには、若い方々に保育の仕事の魅力を知ってもらい、保育士を目指す人を増やすことが重要です。
また、保育士養成校の学生が保育実習の際に理想と現実のギャップに直面し、進路を変更してしまうという声もあり、1人でも多く保育の現場に就職してもらうための対策が併せて必要です。
そこで、今年度の保育賞贈呈式に高校生を招待し、受賞者が保育士としてのやりがい等を話す時間を設け、多くの高校生が、保育の仕事に関心を高め、実際に保育士を目指すよう取り組んでいきます。
さらに、保育士養成校に通う学生に、就職先として保育の現場を選んでもらえるよう、保育士養成校と保育所が一堂に会して、保育実習の充実について議論するワークショップを、今年度新たに実施します。
また、保育所の円滑な運営に向けては、年度途中の児童の入所により必要となる保育士の確保のため、予め基準を超える保育士を雇用している保育所に対し、年間を通じた雇用経費を引き続き補助します。
こうした保育所への支援については、今後の待機児童の動向を注視し、補助事業の充実の必要性について検討します。
県は、今後も、保育士確保や保育所への支援の充実を進め、安心して子育てができる環境づくりに努めてまいります。
(要望)
保育士不足については、今後も続く非常に重要な課題です。様々な取組を行っていかれるとのことですが、今まで以上に注力をお願いいたします。
令和4年度神奈川県保育士登録者アンケート結果において、「仕事を途中退職した理由」では、「職場の人間関係の問題」が最多を占めています。
私の友人も保育士をしていますが、職場の労働環境や人間関係の問題があったときに、気軽に相談できる窓口があるとありがたいと話しています。こういった専門的な相談もそうですが、自分の職場環境が他と比べてどうなのか。そういったことも気軽に相談できるような窓口、こういった環境整備をしていただきたいと思います。答弁でも、県でも窓口の設置を検討されるということでありましたが、是非、そういった方々への寄り添った対応を、そして、せっかく保育士になっても辞めてしまうことがないような取組を要望します。