神奈川県議会議員  ます晴太郎オフィシャルサイト

9月23日一般質問「茅ヶ崎ゴルフ場の利活用について」

県議会本会議において一般質問を行いました。

内容は以下です。

 

桝 質問:茅ヶ崎ゴルフ場の利活用について
茅ヶ崎ゴルフ場は、運営事業者の撤退を契機として、ここ数年、新たな利活用が話題と
なり、議論を呼んできたが、昨年9月に、茅ヶ崎ゴルフ場利活用事業の優先交渉権者が選
定され、ゴルフ場が残ることになったというニュースは地元にとっても朗報であった。
しかし、先日、県から、新型コロナウイルス感染症の影響から事業の実現が困難となり
、今年8月31日をもって事業を中止し、基本協定を解除することに合意したという記者発
表があった。
県は、現在のコロナ禍においては、公募しても事業提案が期待できないことから、当面
はゴルフ場として貸付けする方向で検討するとのことだが、今後、茅ヶ崎ゴルフ場の利活
用を検討する際は、引き続き、地元や茅ヶ崎市の意向に配慮してもらいたい。
そこで、現時点において、茅ヶ崎ゴルフ場の利活用について、どのように考えているのか、
見解を伺いたい。

黒岩知事 答弁
最後に、茅ヶ崎ゴルフ場の利活用についてお尋ねがありました。
茅ヶ崎ゴルフ場利活用事業については、昨年10月に、県と茅ヶ崎市、事業者等との間
で基本協定を締結し、今年度中の事業着手を目指して協議を重ねてきました。
その事業内容は、ホテルや商業施設を整備して、ゴルフ場運営を継続するというもの
でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、事業計画の実現が困難になったた
め、今年8月31日をもって、基本協定を解除しました。
これに伴い、茅ヶ崎市からは、今後の利活用について「広域避難場所としての機能確保
が不可欠であり、そのためにゴルフ場としての土地利用を継続して欲しい。」との要望書
が提出されています。
県は従来から、大規模県有地の利活用を進める場合には、まちづくりに関する地元市
町村の意向に配慮することとしていますので、茅ヶ崎市からの要望についても、配慮す
る必要があるものと受け止めています。
そこで今後の利活用ですが、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、新た
な事業提案を公募したとしても事業者からの応募が見込めないことから、茅ヶ崎市の要
望も踏まえ、当面、5年間程度はゴルフ場としての活用を継続したいと考えています。
その上で、感染症の収束状況や、経済の回復状況などを見据えながら、新たな利活用
の方法について、茅ヶ崎市ともよく調整し検討してまいります。

(要望)
今般、新型コロナウイルス感染症の影響で仕方ないとはいえ、茅ヶ崎ゴルフ場利活用
事業が中止になったことは非常に残念でもあるし、茅ヶ崎市民も驚いているところであ
る。
ここで視点を変えて全国のゴルフ場で新たな取り組みをしている事例を紹介させてい
ただく。
とあるゴルフ場では、定期的にゴルフ場を一般開放し、散策やウォーキング、地域の
お祭り「蛍の鑑賞会」などを開催していたりと、周辺住民と交流し、また健康増進に寄
与する取り組みをしている。
最近では新型コロナウイルス感染症の影響で学校が休校になっていた時期に、子ども
たちに広い芝の上で思い切り遊んでもらおうと開放したゴルフ場もあると聞いている。
いまやゴルフ場はゴルフをする人たちだけのものではないと思う。茅ヶ崎ゴルフ場は
周辺に住宅が広がり、広域避難場所の役割だけではなく、いくつかの事例のように地域
と共存して、地域が望むゴルフ場であるべきではないかと思う。
それには既存のゴルフ場を地域と共に実現できる運営事業者を選定することが重要で
ある。今般の新型コロナウイルス感染症の影響でこの事業が中止になったことは残念で
あるが、今後どのように、ゴルフ場を含んだ当該用地を利活用していくのか、県の役割
は大きいのではないかと思う。
県は他の地権者や茅ヶ崎市との連携を図り、市民が望む利活用となるよう、要望させ
ていただく。
また知事からも当面5年間はゴルフ場としての機能を持たせるという答弁をいただけ
たので、ぜひそちらの方向に向かって動いていただきたい。
もう一つ言えば、クラブハウスの老朽化も進んでいるということなので、先ほど要望
させていただいたサテライトオフィスを併設するといったことも考えていただいて、前向きに取り組んでいただくよう、合わせて要望させていただく。