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2月17日一般質問「東京2025デフリンピックに向けた機運醸成の取組について」

2月17日令和7年第1回定例会での杉本 透県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

杉本 透 議員 質問:

今回の東京大会は、大会ビジョンの一つに「誰もが個性を活かし力を発揮できる共生社会の実現」を掲げており、これはまさに、本県の「ともに生きる社会かながわ憲章」や、「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~」の理念と軌を一にするものである。

県では、議員提案により制定された「手話言語条例」に基づき手話の普及やろう者への理解推進に取り組んでおり、本県にとって、大会への機運を高めることは、こうした点からも有意義であると考える。

そこで、東京2025デフリンピックに向けて、県としてどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

 

知事 答弁:

次に、東京2025デフリンピックに向けた機運醸成の取組についてです。

 大会を11月に控え、県では、さらに県民の関心を高め、大会をみんなで盛り上げていきたいと考えています。

 具体的には、大会前に神奈川ゆかりの選手を招いて、デフリンピックに向けた壮行会を開催し、選手を身近に感じてもらい、応援の機運を高めます。

 また、県立スポーツセンターで予定されているポルトガルチームの事前キャンプでは、地元藤沢市とも連携して、選手と県民との交流の機会を設け、デフアスリートの力強さや競技の魅力を体感してもらいます。

 さらに、大会期間中には観戦ツアーを開催し、出場する選手にしっかりと伝わるよう、例えば、応援メッセージ入りのタオルなどのグッズを活用し、音によらない「見える」工夫をこらして選手たちを応援したいと考えています。

 また、大会に向けた機運の高まりをとらえ、デフアスリートが出演するろう者の理解促進動画を電車やバスの車内で放映するほか、様々なイベントなどを予定しており、ろう者に対する理解や手話の普及を図る取組を、より一層進めていきます。

 県としては、大会を契機とした共生社会の実現に向けて、デフリンピックの盛り上げに全力で取り組んでまいります。

 

再質問:

東京2025デフリンピックが開催される本年は、「神奈川県手話言語条例」施行10年の節目の年でもある。

この節目の年に県民に対する手話の普及啓発をより一層行うべきと考えるが、どのように取り組んでいくのか知事の見解を伺う。

 

知事 答弁:

県民に対する手話の普及啓発についてのお尋ねがありました。

神奈川県手話言語条例は、平成27年4月に施行され、本年4月で10年が経過することから、これを機に、さらなる手話の普及を図るため、記念イベントを開催したいと考えています。

イベントでは、条例施行後の取組を振り返り、今後の手話普及を考えるシンポジウムや、デフリンピック選手のトークショー、ろう者や手話を学ぶ学生によるパフォーマンスなど、来場者に様々な形で手話に触れてもらうことを検討しています。

さらに、県民が手話をより身近に感じられるよう、新たに手話普及推進のシンボルマークを作成し、イベントで発表することを予定しています。

デフリンピックの盛り上がりも活かしながら、全国の中でも手話普及をリードしてきた神奈川らしい取組をさらに進めてまいります。