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2月21日一般質問「避難所の円滑な開設・運営に向けた支援について」

2月21日令和7年第1回定例会での吉田 あつき県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

吉田 あつき議員 質問:

避難所は多くの被災者が避難生活を送る場であり、その速やかな立ち上げと、生活環境が整った避難所を円滑に運営する体制の確保は、災害関連死を防ぐ観点からも重要であり、県はファースト・ミッション・ボックスの導入も含め、市町村の避難所運営を支援すべきと考える。
そこで、本県でもいつ発生してもおかしくない大規模地震に備え、市町村が円滑に避難所を開設し、運営できるよう、支援を強化するべきだと考えますが、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

 

知事 答弁:

県は、避難所の設置手順をカードで指示し、避難所に集まった住民が主体的に避難所の開設を進められるようにするファーストミッションボックスについて、この開発に関わった県の防災アドバイザーの国崎信江さんと連携し、普及促進を図っているところです。
昨年のビッグレスキューでは、防災アドバイザーの進行の下で、ファーストミッションボックスを使った避難所設置訓練を実践し、参加した自治会の皆様からは、カードによる指示で迷わず設置作業が進められた、といった意見が寄せられています。
また、先日、市町村職員を対象に実施した避難所運営講習会では、避難所毎に規模や設備などの状況が異なるため、それに応じた活用方法などに課題があることが確認できました。
そこで県は、雛形を示すとともに、市町村や自治会の皆様が、それぞれの避難所の状況に応じて導入できるよう、防災アドバイザーが専門的な観点から助言を行うなど、きめ細かな支援に努めていきます。

また、県は、能登半島地震の教訓を踏まえ、いち早く、水循環式シャワーや簡易ベッド、避難所用テントなどの備蓄を強化したほか、市町村の避難所用資機材整備等への財政支援も強化しました。
さらに、県の避難所マニュアル策定指針について、被災者支援に関する国際基準であるスフィア基準も踏まえ、内容の充実に努めるなど、避難所の開設・運営を担う市町村への支援を強化してまいります。

 

要望:

最後に、避難所の円滑な開設・運営に向けた支援についてである。災害発生時に多くの住民が集まる避難所は、被災者の当面の生活の場所になるとともに、食料や水などの支援物資や災害関連情報などの必要情報を提供する拠点となるため、いざという時に速やかに開設・運営できるよう、平時から準備しておく必要がある。
そうした中、ファーストミッションボックスを活用して、避難所に集まった住民が未経験の方であっても、主体的に作業に従事できる仕組みの整備は有効であり、県では、引き続き、こうした方策の普及促進を含めて、避難所運営を担う市町村への支援強化に努めていただくことを要望する。