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2月25日一般質問「医療MaaS等による新たな遠隔診療サービスの提供について」

2月25日令和7年第1回定例会での川崎 修平県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

川崎 修平議員 質問:

医療MaaSには、患者が医療機関に行ったり、オンライン診療のためのパソコンを操作するといった負担を減らしつつ、限られた人材で、より多くの方に医療を提供できるという大きなメリットがある。
また、へき地などにおける平時の患者・医療従事者双方の負担を軽減するだけでなく、災害時にも役立つものと期待している。
こうした効果に着目し、先行している実証事業を参考にし、医療MaaS等の取組を積極的に進めていくことが重要である。
そこで、遠隔医療の新しいサービスの形である医療MaaS等について、県としても積極的に進めるべきと考えるが、見解を伺う。

 

知事 答弁:

まず、医療MaaS等による新たな遠隔診療サービスの提供についてです。
医療MaaSは、通信機器を備えた専用の車両が、医療機関がない地域を訪問して、臨時の診療所となり、車両に乗った患者が、離れた病院にいる医師の診察をオンラインで受ける、という取組です。
本県には医療機関がない地域はありませんが、医師等の限られた医療資源を有効に活用するため、オンライン診療をはじめとする医療DXを進めることは大変重要です。
そのため、県では令和2年度から、こうした機器を導入する診療所等に対して補助を行ってきたところです。
一方、患者目線で考えると、自宅でのオンライン診療は便利ではありますが、パソコンやカメラの操作に抵抗がある方も少なくはありません。
こうした方々が無理なくオンライン診療を受けるためには、医療MaaSのように車両に乗る形に留まらず、例えば、自宅に看護師が訪問し、患者のケアを行いつつ、通信機器を操作して医師の診察を受けるといったサービスも有効であると考えられます。
そこで県では、既存のオンライン診療への補助を引き続き行うとともに、本県の実情に合った新たな遠隔診療サービスについて、地域の医療関係者の意見や全国の事例を参考にしながら、検討していきます。
今後も医療DXを推進し、県内どこに住んでいても、安心して医療が受けられる体制の確保に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

 

要望:

今回、医療MaaSの事例を取り上げて質問したところであるが、全国の先進的な事例を参考に、地域の実情に応じて、本県に最適な方法を模索していくことが重要だと感じた。

デジタル技術の進歩は目覚ましく、今後も更に発展することが期待される。県としても、デジタル技術を有効に活用し、県民が安心できる医療サービスとして根付くよう、取組を進めることを要望する。