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2月26日一般質問「革新的な技術を活用した再生可能エネルギーの導入について」

2月26日令和7年第1回定例会での高橋 栄一郎県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

高橋 栄一郎議員 質問:

再生可能エネルギーの導入拡大を図るためには、既存の技術を活用するとともに、革新的な技術の活用が欠かせないと考える。
そこで、革新的な技術を活用した再生可能エネルギーの導入について、見解を伺う。

 

知事 答弁:

2050年脱炭素社会を実現するためには、現在の技術だけでなく、革新的な技術の活用が必要です。
国では、2月18日に閣議決定された第7次エネルギー基本計画において、次世代型太陽電池、浮体式洋上風力、次世代型地熱発電などの活用を進めていくこととしています。
本県でも、地球温暖化対策計画の中で、様々な再エネの革新的技術の活用を位置付け、特に導入ポテンシャルが最も大きい太陽光について、次世代型太陽電池の社会実装を促進することとしています。
こうした中、「薄くて、軽く、柔軟」といった特長を持つペロブスカイト太陽電池の研究開発が進められ、先行企業による事業化が目前となっています。
さらに、県内のベンチャー企業では、ペロブスカイトと同様の特長を持つカルコパイライト太陽電池を開発し、県の支援を受けながら、事業化に取り組んでいます。
県としては、従来の太陽電池の設置が困難な壁や窓などに次世代型太陽電池を設置し、特長を「見える化」する実証や、流通開始後の初期導入を支援することで、早期普及を後押ししたいと考えています。
このように、次世代型太陽電池など、再生可能エネルギーに関する革新的な技術を積極的に活用し、脱炭素社会の実現を目指してまいります。

 

高橋 栄一郎議員 再質問:

本県では大規模な発電設備の開発は地熱発電では難しいと認識しているが、バイナリー方式などの小型地熱発電などは、活用できるのではないかと考える。
国内初の実用地熱発電設備は1960年に箱根小涌園に設置されたとも言われており、本県とも大変関わりのある発電方法だと思う。今後の技術開発支援や本県に合った地熱発電の導入について検討すべきと考えるが、改めて見解を伺いたい。

 

知事 答弁:

地熱発電のうち、低温の温泉水等で発電が可能なバイナリー発電は、箱根の温泉ホテルで導入された事例もあり、非常用電源としての活用が期待されていますが、現在の技術では、発電設備の効率が低く、導入コストが高いなどの課題があって、導入が進んでいません。

こうした課題に対して、国では、発電設備の高効率化等に向けた支援を行っており、県としても、民間事業者の開発状況も踏まえ、バイナリー発電等の技術開発や設置に対する支援を行うなど、本県に合った地熱発電の導入を検討していきます。
さらに、国では、地下数千メートルの熱源を活用し、熱水のない平地でも発電可能な次世代型地熱発電の研究開発に対する支援も行っていることから、今後の革新的な技術の動向をしっかりと注視してまいりたいと思っております。

 

要望:

先日、特別委員会で視察をしてまいりました。雪の降り積もる大分県、初めて行きましたけれども、地熱発電は天候に全く左右されずに昼夜を問わず安定的に発電できる再生可能エネルギーだと改めて実感をしてまいりました。また、地熱発電が温泉などに与える影響は全国的に見ても発生していない、そういったことも聞いてまいりました。
環境保護と経済発展の両立、環境経済の観点からも、環境農政局をはじめ、産業労働局、文化スポーツ観光局など部局横断的に取組を行っていただきまして、再生可能エネルギーの拡充と経済や観光の振興を図っていただくことを要望させていただきます。