2月25日令和7年第1回定例会での芥川 薫県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
芥川 薫議員 質問:
県立高校において、起業家精神を育むアントレプレナーシップ教育の取組を進めることにより、将来的に、若い世代が、企業の中で新規事業の立ち上げや、NPOなどのスモールビジネスを行うといったことも期待される。こうしたことにより、中小企業・小規模事業者の事業承継問題の解決や地域活性化にもつながるものと考える。
そこで、県立高校におけるアントレプレナーシップ教育に、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
教育局長 答弁:
県立高校におけるアントレプレナーシップ教育について、お尋ねがありました。
県立高校では、商業科の授業などで、他者と協働して解決策を考え、新たな価値を生み出す力を養う「アントレプレナーシップ教育」を行っています。
例えば、県立商工高校では今年度、洋菓子店や楽天グループと連携して、
ネット通販における課題の解決等を学ぶプログラムに取り組みました。
具体的には、生徒たちが、顧客拡大に向けた商品開発や、ネット上での商品の魅力の発信方法等について研究しました。
生徒たちは議論を重ねて試作品や発信のアイデアを考え、洋菓子店はそれが実際に売れるかどうか、また楽天グループは、顧客が買いたいと感じるかどうか、などの視点でアドバイスしました。
こうした事例を始め、生徒たちに起業家精神を醸成していくためには、今後も様々な分野で、地域の企業と連携する取組が必要です。
そこで、高校生に学習プログラムを提供している企業と連携して、生徒たちが主体的に学ぶ機会を積極的に設けるよう、学校に働きかけていきます。
県教育委員会では、こうした取組を通じて、引き続き、アントレプレナーシップ教育を進め、起業家精神をしっかりと育んでまいります。
要望:
楽天グループとの授業を行っているとのことですが、実践プログラムを受けた生徒からは、チームメンバーとの情報共有が大切だということを学べた、発表会をとおして、自分で思いつかない意見や視野をたくさん吸収できた、リーダーを務めたことで周りをみる機会が増え、今回での授業で学んだことは就職先でも活かしていく、との声があったと伺っています。
こうした経験は起業家精神を育むことになります。先ほど事業承継のことにも触れさせていただきましたが、事業承継問題や将来を見据え、着実に県内経済が成長を果たすことからも、若い人たちの起業意欲が高まるよう、教育の場で、起業家教育、金融教育を今後とも積極的に行っていただくよう要望をいたします。