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2月26日一般質問「公立中学校における休日の部活動の地域移行について」

2月26日令和7年第1回定例会での永田 磨梨奈県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

永田 磨梨奈議員 質問:

各市町村が行う公立中学校における休日の部活動の地域移行に向けて、これまでどのような支援を行い、今後どのように進めていくのか、見解を伺う。

 

教育長 答弁:

県教育委員会は一昨年、部活動の地域移行に関する方針を策定しました。
その中では、「部活動の教育的意義を維持しつつ、地域の実情に応じて、多様な手法の中から適した方法を選択し、できるところから地域移行を進める」、という考え方を示しています。
市町村はこれを踏まえ、地域クラブが主体となった活動を始めたり、教員に代わる部活動指導員を積極的に活用するなど、様々な取組を行っています。
また、県教育委員会に配置した地域クラブ活動コーディネーターが、市町村を訪問し、地域の実情を伺いながら、地域移行について助言等を行っています。
こうした中、部活動の地域移行にあたっては、指導者の確保と、費用負担が大きな課題とされています。
そのため県は、指導者の確保について、昨年度から、かながわ地域クラブ活動指導者データベースの運用や、地域クラブ活動指導者研修講座の実施等により、市町村や地域クラブを支援しています。
また、地域移行によって、保護者の費用負担が重くならないよう、引き続き国に対して、継続的な財政支援を要望するとともに、他県の対応状況等について研究していきます。
県教育委員会としては、こうしたことにより、生徒が、スポーツや文化芸術活動に継続して親しめるよう、市町村が行う地域移行の取組を、しっかりと支援してまいります。

 

要望:

今日まで学校教育の中で部活動の果たしてきた役割は、本当に計り知ることができないほど、大きなものであると考えます。部活動を通して、技術や知識を得るだけではなく、多感な時期の心の発育にも意味のあるものであると思います。
国の地域移行の方針に異を唱えるものではありませんが、現状として、現場からの不安や課題の声というのが多くなっています。
県の方でもしっかりそれは捉えていただいているということではありましたが、私は一番の課題は、子どもたちへの機会の平等が確保できるのか、ではないかと個人的に感じています。
文部科学省の発表している資料の中に部活動の地域移行の目指す姿として、「部活動の意義の継承、発展、新しい価値の創出、地域の持続可能で多様なスポーツ・文化芸術環境を整備し、子どもたちの多様な体験の機会の確保」とあります。
是非ともこの通りとなるよう子どもたちにとって大切な部活動から様々なことを学ぶ機会を確保しつつ市町村や学校、そして関係団体の皆様の声に耳を傾けながら地域移行を進めていただくことを要望いたします。