2月26日令和7年第1回定例会での永田 磨梨奈県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
永田 磨梨奈議員 質問:
切迫性が指摘される首都直下地震等への備えとして、地域ごとの特性を踏まえた孤立地域対策に市町村と共に取り組むべきと考えるが、どのように取り組むのか、見解を伺う。
知事 答弁:
県では、能登半島地震の教訓をもとに、先月、三浦半島地域の市町の参加のもと、三浦半島断層群を震源とする地震の発生で、地域が孤立し、救出に向かう応援部隊が陸路で進入できない、通信も途絶え、情報把握ができないといった厳しい状況設定で図上訓練を実施しました。
参加した市町や自衛隊などの防災関係機関からは、地域の孤立を想定した情報収集体制の整備や、空路や海上からのアクセス方法などについて、検討が必要との指摘があり、半島ならではの課題と事前の備えの重要性について、認識を共有しました。
また、災害時の孤立地域対策を検討するにあたっては、交流人口が多い観光地や、高齢化の進展など、地域の特性を踏まえることも重要な視点です。
そこで県は、孤立が懸念される地域のアクセス環境のほか、物資や資機材の備蓄、孤立により取り残される住民や観光客などの状況等を調査するための事業費を令和7年度当初予算案に計上したところです。
この中で、外国人観光客を含めた要配慮者の生活支援や救出方法など、地域の特性に応じた課題と対応策について、地元の事情に精通した市町村とともに検討を深めていきます。
調査結果は、孤立の可能性がある地域ごとに孤立地域カルテにとりまとめ、市町村や防災関係機関と共有し、地域の特性を踏まえた孤立地域対策に繋げてまいります。
要望:
地域の特性を踏まえた災害時の孤立地域対策についてである。ご答弁でもいただいたが、先月実施した、三浦半島で大規模地震が起きた場合を想定した図上訓練には、県や横須賀三浦地域の5市町、そして陸上自衛隊や海上自衛隊、海上保安庁、警察、消防に加え、県生活協同組合連合会なども参加をし、非常に緊迫した雰囲気の中で行われ、三浦半島の地形的な特性などから、救助や支援物資の輸送には、海路も重要であるものの、出港準備だけでも長時間かかることもわかり、それを見越しての積載量への検討の意見も出たなど、非常に意味のあるものだったというふうに聞いているところである。
特に、質問でも触れたが、私の地元である鎌倉市、災害対策本部となる市役所に繋がる道路は災害時の救助活動や物資輸送などを確実に行うための緊急輸送道路に指定をされていて、防災対策が講じられていることは重々承知しているが、本当に谷戸である。
そして、急傾斜にも囲まれている。大変に不安を感じざるを得ない。今後も、ぜひともそういった現場の声、市町村との意見交換や、訓練を通じ、実情に合った災害対策を講じていただくようお願いを申し上げたいと思う。