2月26日令和7年第1回定例会でのおざわ 良央県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
おざわ 良央議員 質問:
県西地域において、今後も質の高い医療提供体制を確保するためには、基幹病院を中心に、地域の医療機関の連携を一層強化するべきと考えるが、県としてどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
知事 答弁:
県西地域は、国が医療機関の役割分担を特に進めるべきとして指定した、全国72の「地域医療構想の推進区域」の一つとなっています。
「推進区域」では、取組の方向性を盛り込んだ「区域対応方針」を都道府県が策定することから、県では現在、地域での協議を進めているところです。
その中で、病院や医師会などの関係者からは、面積が広く医療機関が少ないことや、医師等の確保が難しいといった課題を踏まえ、「デジタル技術を積極的に活用し、少ない医療資源でも効果的に医療を提供していくことが必要」との声を伺っています。
そこで県では、区域対応方針に、こうした医療DXの推進を盛り込みます
具体的には、例えば入院患者の転院調整や、在宅の高齢者の診療をオンラインで行うなど、地域全体がデジタルでつながる体制を目指していきます。
こうした取組を進めるため、県では足柄上病院を運営する県立病院機構と連携して検討を進めることとし、必要な経費を来年度当初予算案に計上しました。
医療DXは、効率的な診療体制を構築するだけでなく、地震などの災害の際にも、必要な方が継続して医療サービスを受けられることに繋がると考えています。
今後も引き続き、市町や関係団体と連携しながら、県西地域の皆様が安心できる医療提供体制を確保できるよう、しっかりと取り組んでまいります。
おざわ 良央議員 再質問:
県西地域において医療DXの様々な取組を進めていくには、当事者である地域の医療関係者との更なる連携が必要と考えるが、県としてどのように取り組んでいくのか、知事の見解を伺います。
知事 答弁:
医療DXの取組を具体的に進めていくには、地域の医療機関など多くの関係者に主体的に参加いただくことが重要であります。
そこで県では、県西地域の医師会や病院団体、市町等が参加する「地域医療構想調整会議」この場を活用するなど、様々な関係者の意見を丁寧に伺いながら、連携して検討を進めていきたい、そのように考えております。
要望:
医療資源の少ない県西地域において、デジタル技術を積極的に活用することは、住民の健康を守る上でとても効果的であると思います。小田原市立病院をはじめ、地域の医療機関が連携して、一体となって取り組めるよう、医療関係者や市町等と密に意見交換をしながら、丁寧に進めていただくことを要望いたします。