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11月28日代表質問「神奈川県立県民ホール本館の再整備について」

11月28日令和6年第3回定例会での田中 徳一郎県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

田中 徳一郎議員 質問:

今後の県民ホールのあり方について、検討を重ねているところだと思うが、休館が本年度末に迫る中、県民の不安を払しょくするためにも、再整備に関する現在の県の考えを明らかにしていくべきであると考える。
そこで、県民ホールの再整備について、県として、どのように考えているのか、見解を伺う。

 

知事 答弁:

県民ホールの再整備を検討する際、まずは、財政負担の見込みを立てるとともに、施設に必要な機能を整理する必要があります。
そこで県では、再整備に向けた予備調査を行ったうえで、他の自治体の施設も参考にしながら、大規模改修と建替え、両方の耐用年数と建設費用を試算して、費用対効果の検証を進めてきました。
また、現在の施設の課題や再開後の県民ホールに求められる機能などについて、利用者等を対象にヒアリング調査も実施しました。
その調査結果を見ると、「バリアフリー化を進めてほしい」「公演のリハーサル等のスペースを確保してほしい」などの意見がありました。
県ではこれらの調査結果を踏まえ、耐用年数と費用のほか、機能面等も総合的に検討した結果、建替えによる再整備を進めていきたいと考えています。
一方、建替えによる再整備の場合は、横浜市が策定中の「山下公園通り周辺地区のまちづくりビジョン」を踏まえた検討が必要です。
そのため、ビジョンを策定している市に、県の考えをしっかりと伝えながら、再整備に向けた検討を着実に進めてまいります。

 

田中 徳一郎議員 再質問:

今回、県民ホールについて、建替えによる再整備を進めていきたい、という県の方向性が示されたことは、大きな一歩だと思います。
新しい県民ホールの規模や機能は、これから検討することになると思いますが、近隣のアリーナやホールなどと差別化を図り、県の文化芸術の拠点にふさわしい施設にしていく必要があります。
そこで、近隣のアリーナ等と比較して、新しい県民ホールをどのような特色を持つ施設にしていくつもりなのか、現時点の知事の見解を伺います。

 

知事 答弁:

近年、横浜市内の臨海地域では、大規模コンサート等ができるアリーナの開業が相次いでいますけれども、本格的なオペラやバレエの公演ができる施設はないことから、こうした舞台芸術の上演も可能な施設としての再整備を念頭に置いています。
また、障害者や高齢者も含め、誰もが使いやすい、バリアフリー等を意識した施設を目指すとともに、これまで県民ホールが果たしてきた役割をしっかり担っていける施設にしていきたいと考えています。
今後、具体的な施設の内容については、県民の皆様のご意見のほか、専門家の知見も活かしながら、より魅力的な施設となるよう、検討を進めてまいります。

 

要望:

今回の再整備は、将来の県の文化振興の取組を左右する重要なプロジェクトであり、全国の自治体からも注目されています。
専門家の意見や、これまで施設を利用してきた県民、事業者等の声にも丁寧に耳を傾けながら、速やかに検討を進めていただきたく、また、建替えに当たっては、引き続き国内外の一流の公演を鑑賞できる施設としての再整備はもとより、県民にとって使いやすいサイズ、利用しやすい機能も意識しながら、進めていただくよう述べます。