Skip to content

11月28日代表質問「農業の担い手の確保と技術継承について」

11月28日令和6年第3回定例会での田中 徳一郎県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

田中 徳一郎議員 質問:

今後は、新たな農業の担い手が迅速に栽培技術を習得して、一日も早く経営を確立できるようにするための、これまで以上の取組が必要だと考える。
そこで、農業の担い手の確保と技術の継承について、どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

知事 答弁:

県では、新規就農者などに対して、巡回指導や講習会などにより、技術習得の指導を行っています。
しかしながら、農業の栽培技術には、数値化やマニュアル化が難しい、経験や勘などに基づく、いわゆる「匠(たくみ)の技」が多いため、その習得や経営の確立に時間がかかり、新たな農業者が参入するときの障壁にもなっているという課題があります。
そのため、これまで県農業技術センターでは、作業を単純化できる果樹のジョイント栽培技術の開発や、温度や湿度等を自動制御するスマート技術を活用したトマトの栽培マニュアルの作成など、経験や勘などに頼らない技術開発に取り組んできました。
今後は、ブドウの房を美しく整える技術のような「匠(たくみ)の技」を、初心者でも速やかに習得できるようAIを活用した学習システムの開発に取り組んでいきたいと考えています。
また、指導の効率化に向けて、スマートグラスなどで生産者の視覚情報を共有し、遠隔地から指導する手法の活用についても検討していきます。
これらのデジタル技術も取り入れながら、新規参入を促して担い手を確保するとともに、早期の経営確立に向けた迅速な技術継承を支援してまいります。

 

要望:

確かに、農業の栽培技術は知事が述べられていたように「匠の技」に通じるものがあります。従来、そのような技術は、親方と弟子、農業で言えば一般的には親と子の間で、長い年月をかけて伝えられていくものでありましたが、農業の担い手の減少や高齢化の現状を踏まえれば、時間が無いことは明らかです。
農業技術センターで行おうとしている、初心者でも理解しやすい栽培方法の開発や、最新技術を活用した「匠の技」の見える化は、農業への参入のハードルを下げるとともに、担い手育成の加速化にもつながると考えますので、しっかりと取組を進めていただくよう求めます。