Skip to content

11月28日代表質問「「ペットのいのちも輝く神奈川」を目指す取組について」

11月28日令和6年第3回定例会での田中 徳一郎県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

田中 徳一郎議員 質問:

平成30年4月に設置した「かながわペットのいのち基金」は寄附に基づくものであるため、ある程度余裕をもって運用していることは理解するが、動物愛護の取組が進む中、様々な課題も出てきており、新たな活用方法についても積極的に検討してほしい。
また、大きな課題となっている「不適正な多頭飼育」については、飼い主が保健福祉事務所の助言に耳を貸さず、より深刻な状況に発展するケースもあると聞く。
そうした場合には、県が緊急で動物を一時保護できるようにするなど、さらなる取組を進めるべきではないかと考える。
そこで、「ペットのいのちも輝く神奈川」を掲げ、動物愛護の取組を進める県として、「かながわペットのいのち基金」のさらなる活用を進めるとともに、不適正な多頭飼育等の課題解決に向けてどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

 

知事 答弁:

まず、「かながわペットのいのち基金」についてですが、県では基金にいただいた寄附を活用して、これまで動物愛護センターで保護した犬や猫のうち、令和元年度からの5年間で736頭の治療や訓練を行い、新たな飼い主への譲渡につなげてきました。
一方、例えば飼い主のいない猫が、道路でケガをした状態で発見された場合では、県獣医師会と連携して、近隣の動物病院で保護や治療を行っています。
昨年度はその数が150頭に上りましたが、こうした地域の動物病院で保護した猫についても、基金を活用して、より手厚い治療を行い、命を守るとともに、さらなる譲渡につなげていきたいと考えています。
次に、不適正な多頭飼育への対応については、飼い主が動物を手放さずに、状況が悪化する事例も多いことから、県では国に対し、民法上の所有権の整理も含め、「緊急時は飼い主の同意なく行政が一時保護できる法律の整備」を求めているところです。
今後も様々な機会を捉えて、国に対し強く要望していきます。
こうした取組を行う中で、市町村や関係団体とも緊密に連携し、「ペットのいのちも輝く神奈川」の実現を目指してまいります。