11月28日令和6年第3回定例会での田中 徳一郎県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
田中 徳一郎議員 質問:
本県は現在、地震被害想定の見直しと新たな地震防災戦略の策定を進めており、能登半島地震の課題や教訓を活かす観点から、複数の災害が連続して発生する複合災害についても、災害対策における重要な課題と捉え、備えを進めることが必要である。
そこで、本県でも、いつ発生してもおかしくない複合災害について、現在見直しを進めている地震被害想定や新たな地震防災戦略への位置づけも含め、今後、どのように取り組むのか、見解を伺う。
知事 答弁:
100年前の関東大震災では、地震に続く火災や、台風による豪雨が被害を拡大させました。
こうした本県でも起こり得る複合災害に的確に対応するためには、状況の変化に臨機応変に対応できる災害対策本部の運営体制の強化が重要です。
そこで県は、新たな地震被害想定の中で、地震と豪雨が連続して発生する事態を想定し、刻々と変化する状況と対処のプロセスを描く、応急対策シナリオを検討しており、今後、シナリオに基づく訓練を重ね、災害対策本部の対応力の強化に繋げます。
また、地震と豪雨の複合災害では、最初の災害で緩んだ地盤が、土砂崩れを引き起こし、被害を拡大させることが懸念されます。
そのため、かながわ防災パーソナルサポートなどを通じて、後発の災害ではリスクが高まることの普及啓発や、危険が迫った場合には注意喚起を行うなど、早期の避難を促す情報発信体制を強化していきます。
このほか、二重の被災で苦しむ被災者が早期に日常を取り戻すための、迅速な被災地の復興と被災者支援も重要な課題です。
県は、こうした複合災害に伴う課題や対策強化の方向性について、新たな地震防災戦略の重点施策に位置づけ、複合災害の発生に備えてまいります。