12月5日令和6年第3回定例会での綱嶋 洋一 県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
綱嶋 洋一議員 質問:
綾瀬市においては、畜産経営の安定化と遊休農地の活用による農地保全を目的に、耕作用の施設や機械の整備、休耕地の復元、生産された飼料用米の利活用への支援を独自に開始し、効果を上げており、耕種農家と畜産農家が連携する、いわゆる耕畜連携が行政課題の解消の一助にも寄与すると考えている。
さらに、飼料が県内産であることは販売面でも優位性が確保できるのではないかと考える。
そこで、耕畜連携による国産飼料の生産を推進する取組を加速化させることが必要と考えているが、県における今後の取組について、見解を伺う。
環境農政局長 答弁:
県はこれまで、米や野菜を栽培するいわゆる耕種農家と畜産農家の連携の取組として、飼料用の米や稲の生産に対し、県独自の奨励金も交付しながら普及を図り、作付面積を着実に増やしてきました。そうした中、輸入飼料依存からの脱却を目指す畜産農家からは、県内産の飼料用米等の更なる増産を求める声が上がっています。そこで、耕種農家に対し、こうした畜産農家の声や、栽培のしやすさ、収量の多さなど飼料用米のメリットをしっかりと伝え、生産量の一層の拡大に取り組んでいきます。また、家畜飼料の主体は、トウモロコシですが、県内では、耕種農家による栽培実績はありません。そこで、耕種農家に対し、栽培作物の無い時期を利用した、飼料用トウモロコシの栽培を積極的に働きかけていきます。さらに、県産畜産物の多くは県内で消費されていることから、「県内産の飼料による畜産物」という点に着目し、魅力ある県産畜産物として付加価値を高める新たな販売戦略についても検討していきます。今後、耕種農家や畜産農家とも意見交換しながら、耕畜連携による飼料生産の加速化に向けて、しっかりと取り組んでまいります。