12月4日令和6年第3回定例会での田中 洋次郎県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
田中 洋次郎議員 質問:
県有地である湘南国際村BC地区の豊かな環境は大きな魅力であるが、これまで十分に活用が進んでこなかったことは否定できず、特に、仮設駐車場の場所は地域の活性化に向けて、利活用を速やかに進めていく必要があると考える。
そこで、湘南国際村センターの更なる利用にもつながると思われる、BC地区の公募に関して、現在の状況と今後の県の対応について、見解を伺う。
知事 答弁:
湘南国際村は、数多くの国際会議が開かれ、滞在型の国際交流拠点として、その役割を果たしてきましたが、近年は来村者数の減少や住民の高齢化が進んできており、将来を見据えた活性化の取組が求められています。
そのため、県は、活用が進んでいなかったBC地区の県有地において地域の活性化に繋がる事業の公募を行うこととし、令和元年度に一度準備を進めましたが、コロナ禍により手続きの中断を余儀なくされていました。
その後、コロナ禍があけて、複数の企業から利活用の意向が示される環境になってきたことから、今年6月から10月までを期限に、公募を行っていたところです。
その結果、これまでに2者から応募があり、先日開催された有識者や地元代表者などで構成される審査会の評価手続きを経て、この度、インターナショナルスクール建設の提案事業者を、優先交渉権者に選定しました。
次に今後の県の対応についてです。
今回採択された提案は、学校関係者のみならず、地元住民や一般の来村者まで利用できる駐車場や店舗の設置等も計画されており、これらの施設は今後、国際村で開催されるイベントなどでも活用が可能となります。
さらに、提案では地区内の森を活用した一般向けの体験プログラムの実施なども予定されており、来村者の増加や地域の新たなにぎわいの創出が期待されます。
このように、今回の公募を契機に、地域の更なる活性化が期待されることから、県は今後、事業者と連携協力して、提案内容の速やかな実現を目指してまいります。
田中 洋次郎議員 再質問:
この湘南国際村のBC地区は、これまで長きにわたってその活用方法がずっと議論されてきて、ようやく今日知事から答弁で優先交渉権者がインターナショナルスクールに決まったという事で、これは正に国際村という名にふさわしく、国際的な人材を育成できる新たな学校が出来るということに加えて、一般の方の賑わいにもつなげる、そういった施策もこれから進めていくとのご答弁をいただきました。大変期待が高まるところです。それに加えて提案内容の速やかな実現ということが知事からご発信されましたが、この学校については、具体的にいつ頃の開校を予定しているのか、見解を伺います。
知事 答弁:
事業者の提案によりますと、令和7年度に工事に着工し、令和9年8月、これはインターナショナルスクールですから、9月から新しい学期が始まりますけれども、令和9年8月にインターナショナルスクールの開校を目指す予定というふうに聞いています。
要望:
今年2月の一般質問で私は湘南国際村協会について、経営の強化に向けた検討を進めるよう要望をしたところでありますが、令和5年度は黒字を達成したということを聞き、少しは安心いたしました。
しかしながら、今後の改修工事の必要性なども考えると経営が厳しい状況には変わりがないことから、引き続き訪問者や利用者を増やす取り組みを進めていくようにすべきであると考えます。
そのような中、湘南国際村の活性化につながるBC地区の優先交渉権者が決まったことは大きなチャンスであると思います。
今後の調整にあたっては、地元の声にしっかりと耳を傾け、事業者ともしっかりと調整をし、横須賀市、葉山町をはじめ、近隣自治体とも連携をしながら、魅力ある学校とすることで、新たな人の流れを生み出し、湘南国際村の活性化につなげていただくよう、要望させていただきます。