9月12日令和6年第3回定例会での原 聡祐県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
原 聡祐議員 質問:
足柄上病院が位置する県西地域は、県内においても特に高齢化の進展が著しいだけでなく、個々の医療機関がカバーするエリアが非常に広い地域であり、例えば複数の疾患を抱える高齢者といった地域の医療ニーズに対して、限られた人材で適切に対応していくには、デジタル技術の活用が必要不可欠であると考える。
そこで、足柄上病院の再整備を含め、県立病院における医療DXの推進について、地方独立行政法人神奈川県立病院機構の設置者である県として、どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
知事 答弁:
医師をはじめとする医療人材が不足する中、地域の医療ニーズに的確に対応するには、進化するデジタル技術を効果的に活用した「医療DX」を更に推進していくことが重要です。
これは患者にとっても、例えば「自宅で待ち時間なく専門の医師の診療を受けられる」、「複数の医療機関での診療データの共有によって検査が減り、処方される薬も適正化する」といった、多くのメリットがあります。
そこで県では、県立病院においてもこの「医療DX」を推進するため、今年度、病院機構に指示する令和7年度から5年間の「第四期中期目標」において、医療DXの推進を盛り込んでいきます。
また、高齢化が急速に進む一方で医療資源が特に少ない県西地域では、こうしたデジタル技術をより積極的に活用することが、有効であると考えています。
こうしたことから、病院機構は現在再整備を進めている県立足柄上病院について、コンセプトのひとつに「医療DX」を新たに加え、デジタルの力も加味して地域の皆様の健康をしっかりと守れるよう、計画を見直すこととしました。
県としても、こうした病院機構の取組が円滑に進むよう、必要な支援を行ってまいります。