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9月17日代表質問「水産物の養殖の振興について」

9月17日令和6年第3回定例会での新堀 史明県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

新堀 史明議員 質問:

現在、本県における養殖の生産量は漁獲量全体の4%程度にとどまっているが、養殖は天然資源に左右されず、計画的に生産することができることから、漁獲量が減少しているなかで、漁業経営の安定化に大きく寄与するものであると考える。

そこで、今後、水産物の養殖の振興にどのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

知事 答弁:

県は、暖かい海で育つワカメと成長が早いワカメを掛け合わせた品種の改良など、海水温が上昇した海でも海藻養殖を継続できるよう支援しています。

また、県内初の魚類養殖の実現に向けて、昨年11月から今年5月までサバの養殖試験を行い、出荷サイズまで育てることに成功しました。

養殖したサバは、食感や脂の乗りが良く、身の色も良く、市場関係者から好評価を得ています。

しかし、本県は養殖の後発県であることから、神奈川らしさを活かして、他の産地との差別化を図っていく必要があります。

そこで、サバの養殖については、抗酸化作用の高い、特産のマグロの血合肉を餌として与え、健康状態を高めることで、付加価値の向上を図ります。

その上で、地元漁業者や民間事業者と連携し、養殖の量を増やして市場出荷を行い、養殖業としての採算性を検証する実証試験に取り組んでいきたいと考えています。

さらに、小網代湾で取組を始めたマガキの養殖では、例えば、海底で熟成させたワインと組み合わせた新たなブランディングなどを支援していきます。

こうした取組により、神奈川らしい養殖を振興することで漁業経営の安定化を目指してまいります。