Skip to content

9月17日代表質問「持続可能な水産業に向けた水産資源の管理について」

9月17日令和6年第3回定例会での新堀 史明県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

新堀 史明議員 質問:

資源管理による水産資源の回復は大変重要な取組であることや、国際的な資源管理により漁獲量が制限されている状況は理解できるが、その一方で、一生懸命に稼ごうとしている漁業者への配慮も必要である。

そこで、持続可能な水産業の実現のため、どのように水産資源の管理に取り組んでいくのか、見解を伺う。

知事 答弁:

県では、資源管理の取組を強化する漁業法の改正に合わせて、令和2年12月にクロマグロや、マアジ、マイワシなどの漁獲量を制限する「神奈川県資源管理方針」を定めました。

また、この方針に加えて、主要な魚種についての漁獲サイズの制限や、休漁日などを各地域の漁業者同士が自主的に定める「資源管理協定」の締結を支援しています。

さらに、新たな資源を増やすため、育てた稚魚を海に放流する栽培漁業にも取り組んでいます。

こうした中、クロマグロについては国際的な資源管理による資源量の回復に伴い、国全体の漁獲枠が増える見込みとなっていますので、本県についても実態に即して拡大するよう国に働きかけていきます。

また、マアジ等/回復途上にある魚種については、適切な資源管理を継続し、安定的な漁獲量を確保していきます。

さらに、栽培漁業については、トラフグなど単価の高い魚種の種苗生産に力を入れて、漁業者の所得の向上にも努めていきます。

こうした取組により、水産資源を管理することで漁業経営の安定を図り、持続可能な水産業の実現を目指してまいります。

新堀 史明議員 再質問:

クロマグロは国際的な資源管理によって資源が回復し、国全体の漁獲枠が増える見込みであり、本県の漁獲枠の拡大について国に働きかけていくとのことですが、具体的にどのように働きかけを行っていくのか伺います。

知事 答弁:

クロマグロは、国際的に決定された漁獲枠について、国が各都道府県に配分する仕組みになっています。

そこで、県は、本年8月に「令和7年度国の施策・制度・予算に関する提案」において、国に対し、日本の漁獲枠を拡大するよう国際会議で求めること、また、近年漁獲量が増加している本県の漁獲枠を拡大することを要望しました。

今後も、資源管理に関する全国会議など、様々な機会を捉えて、本県の漁獲枠の拡大を強く求めてまいります。

要望:

今後も、漁獲量を維持していくためには、漁業者の理解を得ながら、資源管理を実施するとともに、栽培漁業の推進により水産資源を増やすことで、漁業経営の安定を図っていくことが重要である。また、クロマグロについては、資源が回復しており、本県の漁獲枠の拡大ができるよう、万全を期していただきたい。

引き続き、持続可能な水産業の実現に向けて、資源量に見合った適切な水産資源の管理を推進していただくことを要望する。