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9月25日一般質問「県営水道における漏水調査の更なるDX化について」

9月25日令和6年第3回定例会での神倉 寛明県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

神倉 寛明議員 質問:

これまで民間事業者と漏水調査に関する先進技術の共同研究や、浄水場などから「送り出す水量」と「水道使用者の使用量」の差を分析することによって、漏水の早期発見を行うシステムの構築を進めていることは承知しているが、今後も新たな技術の動向を把握しながら、漏水対策の更なるDX化に取り組むべきである。

そこで、これまで、先進技術の導入にも取り組みながら漏水対策に力を入れてきた県営水道として、漏水調査のDX化に今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。

企業庁 答弁:

企業庁関係の御質問にお答えします。県営水道における漏水調査の更なるDX化についてお尋ねがありました。

県営水道では、漏水の音を人が地上から聞き取る方法で調査することで、漏水を全体の水量の5%程度に収まるよう努めており、更なる低減に向け、新たな技術の導入や研究にも積極的に取り組んでいます。

具体的には、これまで別々に管理してきた浄水場などからの送水量とお客様の実際の使用量を突合し、異常を見える化するシステムの構築を進めており、来年度からは、漏水発生エリアの特定により、漏水の更なる早期発見・早期対応が可能となります。

また、ケーブルの先端に取り付けたマイクやカメラで水道管内を直接点検し、流れる水の音や映像で漏水箇所を発見する新たな手法を民間事業者と共同研究しており、本年3月からの実証実験では、地上からの調査では発見が難しいレベルの漏水を検知するなど一定の成果が得られました。

現在は、より微量な漏水まで感知するとともに、水道管の曲線部もケーブルをスムーズに通せるよう、事業者が装置の改良に取り組んでおり、県営水道としても、実用化レベルに達するまで引き続き協力していきます。

このほか、近年では、人工衛星やAI等を活用した漏水検知の技術開発も進んできましたので、それらの早期漏水発見の精度を注視し、積極的な導入あるいは精度向上のための新たな共同研究の提案・募集等を進め、DX化による漏水ゼロの実現を目指してまいります。