9月25日令和6年第3回定例会での神倉 寛明県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
神倉 寛明議員 質問:
県道701号・大山秦野を通行しやすくし、一層の活用を図ることができれば、例えば、ヤビツ峠でツーリングやヒルクライムを楽しむ人々が、気楽に大山まで足を延ばせるなど、これまで以上に、表丹沢一体をしっかりと楽しむことができることから、観光振興に大きく寄与するものと考えている。
そこで、県道701号・大山秦野の整備について、これまでの取組状況と、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
局長 答弁:
県道701号・大山秦野は、伊勢原市大山から、山岳地帯を通り、秦野市寺山に至る、全長約4.9キロメートルの道路です。
このうち、県は、秦野市側の、人家がある約0.7キロメートルの区間で、道路の整備事業に着手しており、一部区間では整備が完了しています。
残る約4.2キロメートルの区間は、幅が狭く、登山客が通行するものの、大部分は車両が通行できない状況にあり、かながわのみちづくり計画では、観光交流の促進の視点から、「将来に向けて検討が必要な道路」と位置付けています。
「将来に向けて検討が必要な道路」は、地元市町村が、地域の実情や地理的な状況を踏まえ、整備の効果や、望ましいルート、構造などを整理し、計画の熟度を高めていく路線です。
このため、地元の伊勢原市と秦野市は、勉強会を行い、現在、現道を拡幅整備する案のほか、周辺の林道を活用する案や、トンネルで新たなバイパスを整備する案など、複数のルートを検討しています。
しかし、検討している案は、いずれも多額の費用を要することが想定され、さらに、豊かな自然環境への配慮が必要になること、また、林道の活用には、林業関係者の理解が必要となることなど、実現に向けた多くの課題があります。
そこで、この道路をどのように整備していくことが望ましいのか、今後、県としても必要な調査を実施し、計画の熟度が高まるよう、地元市と一緒になって取り組んでまいります。
要望:
毎年、地元秦野市と伊勢原市からも、この道路の整備について、県要望が上がってきています。
特に、秦野市側の事業中区間では、一部しか整備が完了していないことから、引き続き、しっかりと整備をしていただくことを要望いたします。
また、先日の台風10号による豪雨で、国道246号が善波峠で寸断されたことにより、県道をはじめ、周辺道路が大渋滞し、地域の生活に大きな支障が生じたことから、災害時に備えるためにも、大山と秦野を繋げていくことは、大変重要であると感じたところです。
今後の整備に当たっては、南足柄市と箱根町を繋ぐ「県道731号・はこね金太郎ライン」の事例を参考に、林道を活用する手法も含め、様々な整備手法を検討し、県が主体性を持ち、整備をすることを要望いたします。