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9月25日一般質問「消防の対応力強化について」

9月25日令和6年第3回定例会での武田 翔県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

武田 翔議員 質問:

大規模地震の切迫性が懸念される中、地域の安全と安心を守る消防について、広域化や広域連携を促進し、災害への対応力強化を図ることが重要だと考えるが、どのように対応するのか、見解を伺う。

知事 答弁:

県が、消防組織法に基づき、平成20年3月に策定した「神奈川県消防広域化推進計画」では、県内5つの地区で消防の広域化を進めることとしています。

法に基づく消防の広域化は、県の計画を踏まえ、市町村が自主的に検討することが基本となりますが、県は調整役として積極的に関わり、県西地域の2市5町のほか、厚木市と清川村、横須賀市と三浦市、茅ヶ崎市と寒川町で実現しています。

加えて、将来の広域化につながることが期待される、消防指令業務の共同化も、海老名市、座間市、綾瀬市の3市、横須賀市と三浦市に葉山町を加えた2市1町、平塚市、大磯町、二宮町の1市2町で実現させるなど、消防の広域化に向けた取組は広がってきています。

県は今後も、市町村の意向を丁寧に伺いながら、広域化に伴う様々な課題の調整や助言、補助金による財政支援等を通じて、消防の広域化の一層の促進に努めていきます。

また県は、災害時に全ての消防が連携して対処する、全国に類を見ない「かながわ消防」の対応力強化を図るため、全国で最大級の規模と設備を誇る訓練施設「神奈川版ディザスターシティ」を整備しており、昨年度の拡充整備で訓練機能を格段に向上させました。

今後は、ここを舞台に、全消防本部が参加する「かながわ消防訓練」などを実施し、土砂災害現場での重機による救出や、住宅密集地の狭隘な場所からの救助や消火など、実災害さながらの訓練を展開し、かながわ消防の練度向上を図ります。

県は、こうした取組を通じ、消防の広域化とかながわ消防による広域連携を促進し、消防の災害対応力を強化してまいります。

要望:

知事から本県における消防の広域化と将来の広域化につながることが期待される消防指令業務の共同化に取り組んでいるとご答弁をいただきました。消防の広域化に向けては、市町村の財政規模や立地条件、指令システム刷新時期や消防本部の移転時期などタイミングが大事です。そして、広域化のメリットデメリットなど、様々な条件が整うことが必要となります。今後、人口減少化社会の到来を見据えると、消防力を維持するためには、消防の広域化に向けた取組が重要だと思います。県は、一層のリーダーシップを発揮し、市町村とさらに連携を深め、消防の広域化を推進することを要望します。