9月19日令和6年第3回定例会での石川 巧県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
石川 巧議員 質問:
都市計画道路・西海岸線が計画されている三浦市は、半島の特性を持つことから、道路網が脆弱なままでは、災害が発生した時に、能登半島地震と同様、ライフラインの復旧や被災地域への支援活動などに支障をきたすことが懸念される。
こうしたことから、渋滞緩和や観光振興はもとより、災害時の道路ネットワークのリダンダンシーを確保するためにも、西海岸線を整備する意義は、ますます高まっている。
そこで、都市計画道路・西海岸線について、これまでの取組と、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
局長 答弁:
本路線は、三浦縦貫道路と一体となって、三浦半島地域の渋滞緩和を図るとともに、城ヶ島・三崎における観光の核づくりを、交通の面から支え、災害時の代替路としても機能する、大変重要な路線です。
一方、本路線は、豊かな自然が残る小網代の森に近接し、良好な景観を有する小網代湾を、長さ600メートルを超える橋梁で跨ぐことから、環境や景観と調和するよう、十分に検討し、地域の方々などの御理解を得る必要があります。
そこで、県は、この道路の整備が、動植物や海域の生態系などに与える影響を、しっかりと調査するとともに、景観と調和するように橋梁の検討を行い、専門家の意見も伺いながら、概略の設計をとりまとめました。
これをもとに、昨年の秋に、地元説明会を開催し、VRを用いるなどして、道路のルートや、橋のイメージなどをわかりやすく説明し、御理解を深めていただくとともに、多くの早期整備を望む声をいただくことができました。
こうしたことから、今年度は、道路や橋梁の詳細な設計を行うとともに、用地取得に向けた測量を進め、順調にいけば、来年度から用地取得に着手していきます。
引き続き、県は、三浦半島地域の経済の活性化や、災害時の対応力強化に資する、西海岸線の早期整備に向けて、しっかりと取り組んでまいります。
石川 巧議員 再質問:
小網代湾を跨ぐ橋梁は、豊かな自然が残る小網代の森の近くを通っており、このあたりは、環境や景観に配慮が必要な風光明媚なエリアです。こうしたことから、景観との調和、これは非常に重要な問題だと思っております。この景観と調和するように、設計を進めてきたとのことですが、具体的な内容を、伺います。
局長 答弁:
西海岸線の橋梁についての具体的な内容のお尋ねがありました。
小網代湾を跨ぐ橋梁は、景観を出来る限り阻害しないように、吊り橋などの、大きな主塔やケーブルがない形式としました。
また、橋梁の高さは低く抑えて、小網代の森の近くでは、できるだけ樹木で隠れるようにするとともに、橋桁の厚さについても、なるべく薄くする構造として、設計を進めています。
要望:
都市計画道路・西海岸線は、多くの観光客に訪れていただきたい観光道路になると期待をしています。今後、詳細な設計にあたっては、柵などで橋を渡る歩行者の眺望を極力遮らないようにしていただきたいと思います。富士山や美しい海岸を気持ちよく眺められ、是非、インスタ映えするような工夫もお願いを申し上げたいと思います。