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9月19日一般質問「ブルーカーボンの取組について」

9月19日令和6年第3回定例会での石川 巧県議による代表質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

石川 巧議員 質問:

県は水産業の振興と脱炭素を同時に進めることができる藻場再生の取組を一層推進すべきであると考える。

そこで、本県水産業の持続的な発展を目指すとともに、脱炭素社会を実現させるため、ブルーカーボンの取組をどのように進めていくのか、見解を伺う。

 

知事 答弁:

県は、早熟カジメの苗を大量に生産し、海へ移植する方法で藻場の再生に取り組んでいます。

私自身、今年の5月に城ケ島の海に潜り、地元の漁業者やダイバーとともに早熟カジメの苗を海に移植する作業を行った際、この取組により磯焼けとなった藻場が再生を始めている状況を確認しました。

また、マリーナ事業者と連携したブルーカーボンベルトの取組や、民間企業の寄附で藻場を再生する「ブルーカーボン・海の森創出事業」も進めています。

しかし、水温の上昇に伴って海藻を食べるウニ等の活動期間が長くなり今も磯焼けが拡大しています。

また、移植した早熟カジメが成熟して胞子を出す前に食べられてしまう事例も確認されています。

そこで、より多くの早熟カジメを海へ移植するため、作業を担っていただく漁業者やマリーナ事業者、ダイバー等をこれまで以上に増やしていきたいと考えています。

また、早熟カジメが成熟するまで陸上施設で育ててから移植する技術の開発に取り組んでいきます。

さらに、磯焼けの現状やブルーカーボンの効果を県民の皆様に知っていただくため、「親子で参加するブルーカーボン体験ツアー」を11月に開催します。

こうした取組により、県民の皆様と力を合わせオール神奈川で藻場の再生に取り組み、水産業の持続的発展と脱炭素社会の実現を目指してまいります。

 

要望:

二酸化炭素の吸収源であるブルーカーボンの取組に対する期待は非常に大きく、さらに今後クレジット制度が活用されることになれば、社会貢献や所得向上にもつながる。

県は漁業者や県民、民間企業などと協力して、藻場の再生の取組をより一層推進するよう要望する。