6月25日令和6年第2回定例会での山口 美津夫県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
山口 美津夫議員 質問:
そこで、さがみロボット産業特区の取組を更に推進していくため、相模原市、JR東海との連携協定も生かして、今後どのように取り組み、特区区域全体の活性化につなげていくのか、見解を伺う。
知事 答弁:
県ではこれまで、ロボットの実用化と普及に取り組み、昨年度末までにリハビリを支援するロボットなど、54件の生活支援ロボットが商品化され、約400の施設にロボットが導入されました。
ロボットの実用化、普及を加速化させるためには、技術力のある県内中小企業のロボット産業への参入を一層促進させることや、県民にロボットを体験してもらい、効果を実感していただくことが必要です。
そこで、県、相模原市及びJR東海の3者による連携協定に基づき、5月に、JR東海が運営する「ファンタステックラボ」内にロボット企業交流拠点を設置しました。
今後、企業向けの商談会やセミナー、県民向けロボット体験イベントなどを開催していきます。
また、特区区域は南北に長く、企業や県民にとってアクセスしにくい場合があることから、ロボット企業交流拠点をもう1箇所、特区区域内の南側への設置に向け、現在調整を進めています。
この南側の拠点では、企業向けには、ロボット企業と、部品製造企業や大学等とのマッチングイベントを開催するほか、コミュニティマネージャーを常駐させ、企業からの相談や、関連企業・研究機関等の紹介など、いつでも対応できる環境を整えます。
また、県民向けには、ロボットを常時展示するショールーム機能を設け、体験できるようにします。
こうした取組のほか、特区内の企業情報に精通した10市2町と連携し、ロボット関連企業等に拠点を利用してもらい、2つの拠点での取組を充実させることで、特区区域全体の活性化に繋げてまいります。
山口 美津夫議員 再質問:
10市2町を区域とするさがみロボット産業特区の取組ですが、特区では、人口減少や超高齢社会に迎えつつある県民や企業の皆さんが直面する様々な課題に対応するため、生活支援ロボットの実用化・普及に取り組んでいるものと考えます。
先ほど橋本駅近隣にオープンした拠点のほかにもう1箇所、南側に拠点を設置するということですが、更なる拠点の設置に向けた今後のスケジュールについて伺っていきたいと思います。
知事答弁:
さがみロボット産業特区における更なる拠点の設置について、お尋ねがありました。
南側の拠点は、今後、レイアウトや、展示するロボットなどの調整、設備の調達などの準備を進め、今年秋頃にオープンしたいと考えています。
オープン後には、10市2町とも連携して、特区の取組を一層推進してまいります。
要望:
10市2町を区域とするさがみロボット産業特区の取組についてですが、県、相模原市及びJR東海の3者で締結した協定では、相模原市内外の企業や研究機関と、様々な主体の交流を促進しながら、ロボットの実用化に加え、イノベーションの創出などを目的とした取組が展開されるものと承知をしております。
リニアの開業は、当初の想定より遅れると言われていますが、3者協定での取組も含め、特区の取組を、相模原市のみならず、さがみロボット産業特区区域全体の活性化につなげていただくよう要望させていただきます。