6月18日令和6年第2回定例会での藤代 ゆうや県議による代表質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
藤代 ゆうや議員 質問:
ダムは完成から既に77年が経過し老朽化が著しいことから、令和6年度から本格的な工事に着手すると承知している。
ダムを次の100年まで持続可能な姿に作り上げるためには、民間の叡智も最大限活用し、細部にわたり最適な施工方法を追い求めていくことが重要である。
また、およそ20年の工事の間、観光船や釣り船などの湖面利用や、水道・電力の供給に支障をきたすことのないよう留意するとともに、豪雨への対応についても、万全を期すことが求められる。
さらに、ダム周辺地域では、日常生活への影響も想定されることから、地元住民の理解や協力を得ることは欠かせないと考える。
そこで、県民の大切な財産である相模ダムを後世に引き継いでいく相模ダムリニューアル事業を着実に実施していくため、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
企業庁長 答弁:
相模ダムは、完成から77年が経ち老朽化の影響が見られるため、将来に亘る水道・電力の安定供給や豪雨等への対応力強化の観点から、リニューアルすることとしました。
事業は大規模かつ長期に及ぶため、その間も発電や治水の役割が維持できるよう、ダム機能を生かしつつ整備する全国初の高度な工法を採用しました。
設計にあたっては、安全・確実に実施できるよう模型実験等も行ってきましたが、最終的には現場の状況に合わせた臨機応変な対応が重要です。
そこで今回は、入札参加者向けに施工現場を確認する機会を設け、それぞれの知見、技術に基づく、現場に即した施工方法の提案を求めました。
具体的には、将来に亘りダムの強度を維持するため、ダムの古いコンクリートに、新たなコンクリートを接着させ一体化を図る技術や、ひび割れの発生を抑制する技術などを提案項目としました。
また、工事に伴う騒音の軽減等についても、例えば建設機械や工事用フェンスの仕様など、現地の環境に即したきめ細かい工夫等を評価していきます。
さらに、こうした取組を、工事期間中も定期的に地域の皆様と確認し、必要に応じて改善を図ることで、円滑かつ着実な工事の実施につなげてまいります。
私からの答弁は以上でございます。
要望:
本事業は、かながわの水がめである相模ダムを、次の100年まで健全に維持していくために、およそ20年に亘り実施する一大プロジェクトであります。
事業実施にあたって、県民生活等に配慮した技術や工夫が盛り込まれていることを確認できましたが、これからも、周辺地域の皆様の声に耳を傾け、連携を図り、長期に亘る事業を着実に実施していただくよう要望させていただきます。