6月25日令和6年第2回定例会での山本 哲県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
山本 哲議員 質問:
大規模災害時において県立高校に求められることは、第一には在校生徒の安全確保と教育活動の早期正常化であると思うが、学校が地域にとって災害時のよりどころとしても期待されていることを踏まえ、各学校の立地の状況等に応じて、地域住民と連携し、教職員や生徒が地域コミュニティの一員として住民とともに防災訓練を行い、地域防災力の向上に貢献していただきたいと考える。
そこで、県立高校における地域と連携した防災訓練について、今後どのように取り組んでいくのか、見解を伺う。
教育局長 答弁:
県立高校では、生徒が学校周辺の危険箇所を把握し、災害発生時の対応を自ら考える、災害図上訓練「DIG」に取り組んでいます。
また、一部の学校では、地元自治会と一緒に、校内に避難所を設置したり、近隣の保育園の子どもたちを、高校生が誘導しながら避難するなど、地域と連携した訓練を実施してきました。
コロナ禍により、こうした訓練は、中止を余儀なくされましたが、昨年度からは、地域と合同で、災害時の水の確保や、簡易トイレの設置などを体験する訓練を再開した学校もあります。
大規模地震や集中豪雨など、いつ起きてもおかしくない災害に備えるためには、生徒の「自助」だけでなく、地域と連携した「共助」を促進することが重要です。
そこで県教育委員会では、防災担当の教員を対象に、毎年実施している防災研修で、地域と連携した訓練の意義や実践事例を、改めて周知していきます。
こうしたことにより、より多くの県立高校が、地域と連携した防災訓練を実施することで、地域防災力の向上につなげてまいります。
要望:
避難所に指定されている県立高校においては、発災時には地域の住民が避難してくることを想定して、より一層の体制を整えていただくよう要望いたします。
また、生徒たちが地域の方々と協力して活動できるように、実際の場面を想定した、より実践的な防災訓練を推進していただくよう併せて要望いたします。