6月25日令和6年第2回定例会での山本 哲県議による一般質問を掲載させていただきます。
以下が内容です。
山本 哲議員 質問:
県立高校における1人1台端末の活用は、3年目を迎え、各学校では、生徒の学習環境のデジタル化が進み、端末を活用した授業が行われていると思うが、様々な家庭状況の生徒がいる中、端末が生徒に行き届いているのか、また校内のネットワークにつながりやすい環境が整っているのかなど、環境整備の面で心配している。
生徒が、これからの時代に求められる、自ら課題を見出し解決していく力を身に付け、生涯にわたって学び続けることができるようにしていくことが大切であり、そうした学びを進める上でも、端末を有効活用してもらいたいと考える。
そこで、GIGAスクール構想による取組が進む中、県立高校における端末を活用した学びの現状と今後について、見解を伺う。
教育長 答弁:
高校生が、課題解決力などを身に付けるうえで、1人1台端末を活用した、探究的な学びが効果的です。
県立高校では、令和4年度の入学生から、保護者負担による1人1台端末の導入を始め、経済的な理由で端末の準備が難しい生徒には、学校で貸し出す配慮をしてきました。
今年度から、全ての学年で1人1台端末の環境が整い、今定例会に提案している電子黒板の導入も含めて、これまで以上に、ICTを活用した授業に取り組んでいきます。
また、その際に欠かせないネットワークについて、各学校の全ての普通教室で、無線LANに接続できるよう、アクセスポイントを整備してきました。
しかし、一部の学校では、施設の構造等の影響で、ネットワークにつながりにくく、ページ閲覧やダウンロードに時間がかかる教室もあります。
そこで、県教育委員会では、各学校のネットワーク環境の実態を把握し、アクセスポイントの増設や、設置場所の変更など、通信環境を改善していきます。
また、端末を効果的に活用した授業の実践事例を各学校に周知して、県立高校における端末を活用した学びを、今後もしっかりと支援してまいります。
山本 哲議員 再質問:
将来的には、生徒が使用する端末の性能が向上し、利用する動画コンテンツがより高精細なものになっていくことが想定される中、通信ネットワークも、より高速、大容量なものが必要になっていくと思われるが、校内のネットワーク環境の改善について、見解を伺います。
教育長 答弁:
校内ネットワーク環境の改善についてお尋ねがありました。
今後、動画などウェブコンテンツがますます充実していく中、生徒がこれらをストレスなく利用できる環境が必要です。
そのため県教育委員会では、本年3月に策定した学校教育等情報化推進計画を踏まえて、今後、高速で大容量のネットワーク改善計画を、検討してまいります。
要望:
県立高校におけるGIGAスクール構想の取組についてです。すべての県立高校において、これまで構築してきたネットワーク環境や1人1台端末を有効に活用し、引き続き生徒の学びの充実に取り組んでいただきたいと思います。
また、県教育委員会として、将来的な通信容量の変化にも対応できるよう、ネットワーク環境の計画的な改善に努めていただくことを要望いたします。