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6月25日一般質問「水道記念館の今後の活用について」

6月25日令和6年第2回定例会での山本 哲県議による一般質問を掲載させていただきます。

以下が内容です。

山本 哲議員 質問:

水道記念館は、建物の老朽化が進み、館内の展示装置も古くなってきているため、このまま県営水道の広報施設としての機能を維持していくことは困難ではないかと思われる。

願わくば、現在の場所において、新たな記念館の整備を目指していただきたいが、県営水道では、将来にわたる持続可能な水道の実現に向けて、10月に料金改定を控えており、多額の費用をかけて広報施設を再整備していくのが難しい状況にあることも理解している。

今後は、寒川が県営水道発祥の地として、創設以来約90年にわたり地元の理解と協力により歩んできたことを後世にきちんと引き継いでいけるよう、地域において有効活用される方策等について、町とともに前向きな検討が進められることを望んでいる。

そこで、これまで水道記念館が果たしてきた役割や成果を踏まえ、今後の活用に向けてどのように取組を進めていくのか、見解を伺う。

企業庁長 答弁:

水道記念館は、水道に関する知識の普及啓発を目的として、40年に亘り県営水道の広報の役割を担うとともに、プールやテニスコートなど隣接する町立施設と合わせて地域における憩いの場となっています。

館内には、遊びながら学べる参加体験型の展示などを設置しており、家族連れを中心に利用されてきましたが、展示装置は老朽化による機能低下が著しく、維持管理が困難となりつつあります。

県営水道の広報については、広報紙さがみの水やホームページに加え、迅速な情報発信ツールであるLINEの活用や、視覚に訴える動画コンテンツの制作などを積極的に進めています。

現在は、VR・仮想現実などのデジタル技術を活用することで、場所にとらわれない広報へのシフトも検討しており、水道記念館のあり方については、抜本的に見直す時期に来ていると考えています。

そこで、企業庁では、水道記念館の将来のあり方を幅広に検討するため、この5月に、寒川町との検討会を設置しました。

県営水道発祥の地である水道記念館の周辺一帯は、現在も多くの方が散策に訪れるなど地域に親しまれており、これまでの経緯も考え合わせると、何らかの形で幅広い層が集える魅力的なエリアであり続けることが大切です。

今後は、地域の活性化にもつながるよう、隣接する町立施設との一体的な活用方策など、町を通じて町民の意向も確認しながら丁寧に検討を進めてまいります。

 

要望:

水道記念館は、寒川第1浄水場の跡地を利用して設置されたもので、企業庁の協力を得て整備した町立のプール、テニスコート、そして給食センターとが一体となって地域の活性化につながっています。

周辺一帯を含めた今後の活用についても、地域の人々に親しまれる場所となるよう、町としっかり連携して検討を進めていただくよう要望いたします。